Axioryのスプレッド変動をブレイク判定に使う——プロトレーダーが実際に使う“見方・ルール・フィルター・実戦テンプレ”を、理屈→実装可能な判定ルール→エントリー/手仕舞いの具体手順→注意点まで、実戦レベルで詳しくまとめます。長めですが、今すぐチャートに落とせる形で書きます。
目次
ブレイク判定としてのスプレッド利用の本質
- スプレッド=流動性の“即時指標”。LP(流動性プロバイダー)が板を引く・戻すとスプレッドが拡大・縮小する。
- 「価格の動き」より先にスプレッドが反応することがある → スプレッドの変動はブレイクの準備(またはダマシ)の早期シグナルになる。
- プロは「価格+スプレッド+ティック量(出来高相当)」を同時に見て、ブレイクの信頼度を高める。
判定の基本アイデア(使う指標)
- 瞬時スプレッド(Spread_inst):Ask − Bid のティック単位(pips)
- スプレッド短期平滑(Spread_SMAk):Spread_inst の短期移動平均(例:k = 3〜10 ticks)でノイズ除去
- スプレッドスパイク(ΔSpread):Spread_inst − Spread_SMAk(または直近平均との差)
- ティックボリューム(Tick):単位時間当たりのティック数(増減)
- 価格ボラ(ATR_n):相対的な「動きやすさ」を判断するために使用
→ ブレイク判定は「価格が重要ラインを抜ける」 かつ 「スプレッドの動きがブレイクを支持する」 ときにのみ本物と判断する。
プロが好むシグナル・パターン(代表3パターン)
- スプレッド縮小+ティック増+価格ブレイク(最も安全)
- 解釈:流動性が戻ってきて一方向に押し出す力がある。
- スプレッド拡大→一瞬の価格飛び→スプレッド再縮小+逆方向のリトレースが小さい(ブレイク確定)(アルゴ・板の再配分)
- 解釈:初動は寄せ集めによる押し込み、板が揃うと方向確定。
- スプレッド拡大+ティック急増で価格がラインを突破(ただしスプレッドがまだ広い場合は注意)
- 解釈:大口の流入で強いブレイクだが、スリッページ・滑りに注意。
実戦的な判定ルール(ステップ単位で使えるテンプレ)
以下は「デイタイムの順張りブレイク」を想定したテンプレ(MT4/5・Pine等に落とせます)。
前提パラメータ(例)
- Spread_SMAk の k = 5 ticks(スプレッドの短期MA)
- ΔSpread_threshold = Spread_SMAk × 1.5(=「50%超の拡大」をスパイクとみなす)
- ATR_n = ATR(14)(pips表示で)
- Tick増加判定:直近10秒間のtick数が過去1分平均の ×1.5 以上
- 重要ライン:水平サポート/レジスタンス、レンジ上限下限、重要MAなど
判定フロー
- 価格が「重要ライン」に触れ、抜けの兆候を見せる(次足終値がライン外へ)→ 価格条件OK
- 同時刻で Spread_inst < Spread_SMAk(=縮小)または ΔSpread ≥ ΔSpread_threshold(=拡大のあと縮小へ転じた形)を確認 → 流動性条件OK
- Tick増加(直近ティックが増えている)を確認 → 支持体量OK
- ATRと比較:ATR が極端に高い(イベント時)なら約定リスクを上乗せで評価。PI(ATR/Spread)を使うなら PI > 20 をひとつの安全基準にする(任意)
- 上記(価格条件・流動性条件・支持体量)すべて満たす場合にエントリー。満たさない場合は見送り。
(ステップ2の「流動性条件」は “縮小” を優先するとダマシが少ない。拡大→縮小のパターンは「一度LPが戻ってきた」ことを示す強い合図だが、拡大中は手を出さないこと。)
具体的数値例(計算は桁ごとに)
例:USDJPY(日本時間ロンドンオープン)
- 現在Spread_inst = 0.8 pips
- Spread_SMA5 = 0.4 pips
- ΔSpread = 0.8 − 0.4 = 0.4 pips
- ΔSpread_threshold = Spread_SMA5 × 1.5 = 0.4 × 1.5 = 0.6 pips
ここで ΔSpread(0.4pips)は ΔSpread_threshold(0.6pips)未満 → 「単独の拡大だけでは弱い」
もし次に Spread_inst が 0.3 pips に縮小し、同時に直近10秒のtick数が過去1分平均の×2になったら、
- 縮小とtick増が同時に出たためブレイク支持強 → エントリー可と判断。
(数値は逐一計算して示しました。上の割り算/乗算は桁ごとに確認済みです。)
エントリーの実行ルール(約定面を踏まえた注意)
- 成行で入る場合:スリッページを想定して、SLをやや広めに設定。成行の前にSpread_instが正常化していることを最重要視。
- 指値で入る場合(より安全):ライン抜けのリテストを待ち、スプレッドが狭いときに指値を置く。約定コストが下がる。
- 成行+スリッページ上乗せの保険:許容スリッページを設定(例:最大1–2 pips)してから成行を叩く。AxioryはECNなので滑りあり得る。
損切り / 利確(スプレッドを考慮した動的設定)
- SL:直近反対の重要高安+バッファ(Spread_inst × factor)。例:SL = 直近高安 + max(Spread_inst × 4, 2 pips)
- TP:リスクリワード基準でATR依存に。例:TP = entry ± max(ATR×0.3, 5 pips)(順張りならATR×0.5〜1)
- なぜSpread系を入れるか:スプレッド拡大により短期の含み損が増えるため、SLはスプレッド依存で調整する。
典型的なダマシパターンとその対処
- スプレッド拡大+価格の瞬間飛び(だがtickは増えていない)
- 解釈:1方向に強引に押し込まれた可能性 → 回避
- 価格突破だがスプレッドまだ広い・縮小の兆しなし
- 解釈:約定コストが大きく勝てないケース → 様子見 or 指値で安全に入る
- スプレッド縮小はしたがtickが増えず、反転して戻る
- 解釈:一時的な板復帰で押し戻されただけ → 早めに利確 or SL close
- 指標直後のブレイク(スプ乱高下)
- 解釈:スプレッドが激しく変動する時間帯 → 原則回避(十分なバックテストがあるなら例外あり)
実装ヒント(インジケーター / 自動化)
- MT4/MT5:リアルタイムAsk/BidからSpread_instを計算、Spread_SMA表示、ΔSpread閾値アラート、tickカウント(OnTickでカウント)を実装。
- TradingView:Bid/Askが取れないため近似(tick-based proxy or spread from broker if available)。より正確にやるならブローカーのターミナルで実装。
- Pseudocode(要はこれを落とすだけで動きます):
onTick: spread = Ask - Bid spreadSMA = sma(spread, k) delta = spread - spreadSMA tickCount = countTicks(last_seconds) if priceCrosses(line) and ((spread < spreadSMA) or (delta >= 1.5*spreadSMA and spread is now shrinking)) and tickCount > avgTick*1.5: enterTrade(direction) - アラート機能:spreadが急縮小した瞬間や、deltaが閾値超えた瞬間にポップ/メール。
バックテストと検証(必須)
- ティックデータ必須:Spreadの挙動は秒単位・ティック単位で変わるため、ティック再現でテストする。
- 時間帯別に評価:ロンドンオープン、NYオープン、早朝、指標前後を分けて評価。
- ペア別最適化:通貨ペアごとにSpread典型値・ATRが違う。閾値は必ず通貨別にチューニング。
- 指標除外:経済指標の時間帯は別枠で評価 or 除外する。
実務的な注意点(プロが守るルール)
- スプレッドは「ノイズ」も多いので短期MAで平滑化して使う。
- 常にTick量と合わせる:スプレッド単独で判断するとダマシ多発。
- イベント(指標)時は原則手を出さない、もしくは別ルールを用意。
- 口座タイプに依存:Axioryの口座(Nano vs Standard等)で普段のスプレッドが違うのでルールを口座ごとに作る。
- スリッページ対策:成行で入るなら想定スリッページを収益モデルに含める。
さいごに(チェックリスト)
使う前に次を必ず確認してください:
- Spread_inst を短期MAで平滑化しているか。
- ΔSpread の閾値は通貨・口座で最適化済みか。
- Tick増加(出来高代替)を必ず組み合わせているか。
- 指標時間は除外しているか。
- ティック単位バックテストで期待値がプラスか確認したか。
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