ここでは Axiory の “スプレッド値” を使って、指標発表前後の危険時間を自動的に回避する
= 「指標回避トリガー(Spread-based News Filter)」
について、プロが実際に使う考え方・数値基準・実装ロジック・テンプレートまで、実戦レベルで詳しく解説します。
■ なぜ「スプレッド値」で指標回避ができるのか?
Axiory(特にNano/ECN)は LP が“事前に”板を引いたり薄くするため、
- 指標前
- 重要ニュース直後
- 流動性が急減するとき
に スプレッドが先に広がる という特徴があります。
つまり、
“スプレッドの異常値”そのものが、指標やイベントリスクを先に知らせる警告シグナル
になります。
Axioryはこの“スプレッド先行性”が非常に強いので、
ニュースカレンダーより信頼度が高いこともある のがポイント。
■ 構築の本質:
= 「通常スプレッド値」−「異常スプレッド値」の差分を監視する
以下の3つを使うと100%再現できます:
- 平常スプレッド(Spread_base)
- リアルタイムスプレッド(Spread_now)
- 閾値(Threshold)
- 拡大率
- ピップ量の絶対値
- 両方を組み合わせる
■ プロが使う“指標回避トリガー”3種類
① スプレッド拡大率トリガー(最も精度が高い)
Trigger=SpreadnowSpreadbaseTrigger = \frac{Spread_{now}}{Spread_{base}}Trigger=SpreadbaseSpreadnow
一般的には
- 1.5倍:軽警戒
- 2.0倍:強警戒(ポジション禁止)
- 2.5倍以上:即ドロップ(クローズ推奨)
例:
- 平常:0.3p
- 現在:0.9p
→ 0.9 ÷ 0.3 = 3.0倍 → 完全指標モード突入(絶対禁止)
※ この“2倍超え”は、AxioryのLPが指標準備に入った典型的な動き。
② 絶対スプレッドトリガー
通貨ペアごとに
「このpipsを超えたら危険」 の基準を置く。
例:
- USDJPY:1.0p 超 → 回避
- EURUSD:1.2p 超 → 回避
- GBPJPY:3.0p 超 → 回避
Axiory Nano は普段が狭い分、絶対値が強力に機能する。
③ スプレッド“速度変化”トリガー(プロ向け)
「広がる量」ではなく
広がる速度(ΔSpread) を見る。 ΔSpread=Spreadnow−Spread5sec_ago\Delta Spread = Spread_{now} – Spread_{5sec\_ago}ΔSpread=Spreadnow−Spread5sec_ago
例:
- 過去5秒:0.3p
- 現在:0.8p
→ Δ = 0.5p(=急拡大)
急激なスパイクは
指標前の板引き or 大口アルゴの接近を示すため、
“最も早く反応するトリガー”になります。
■ 3つをまとめると「鉄壁の指標回避ロジック」になる
以下すべて満たしたら “超危険”:
- Spread_now > Spread_base × 2.0
- Spread_now > 絶対スプレッド閾値
- ΔSpread > 0.4p(5秒比較)
この状態はプロでもポジションを閉じるレベルです。
■ 実戦向けの“指標回避テンプレ”
(5ステップで自動判定できます)
● ステップ1:平常スプレッドを測定(自動 or 固定)
- 過去10分平均
- または通貨ペアの平常値(手動)
例(Axiory Nano平均)
- USDJPY:0.2〜0.4
- EURUSD:0.1〜0.3
- GBPJPY:1.0〜1.5
→ Spread_base = 直近10分の平均でOK。
● ステップ2:Spread_now を常時監視
Ask − Bid をティックで取得。
● ステップ3:3つのトリガーを計算
① 拡大率
r1=SpreadnowSpreadbaser1 = \frac{Spread_{now}}{Spread_{base}}r1=SpreadbaseSpreadnow
② 絶対値閾値
r2=Spreadnowr2 = Spread_{now}r2=Spreadnow
③ スピード
r3=Spreadnow−Spread5sec_beforer3 = Spread_{now} – Spread_{5sec\_before}r3=Spreadnow−Spread5sec_before
● ステップ4:回避判定(プロ用)
if (r1 >= 1.5) → 警戒
if (r1 >= 2.0) → エントリー禁止
if (r2 >= 絶対値閾値) → エントリー禁止
if (r3 >= 急拡大閾値) → エントリー禁止(最も早い)
● ステップ5:既存ポジションの扱い
プロは以下のようにしています:
軽度拡大(1.5〜2.0倍)
→ 新規禁止、既存は放置(SLを少し広げる)
中度拡大(2.0倍〜2.5倍)
→ 新規禁止
→ 既存は利確方向なら半分利確
→ 損失方向なら部分クローズ or SL前倒し
重度拡大(2.5倍以上 or ΔSpread > 0.5p)
→ 既存ポジも全クローズ推奨(プロ基準)
■ 「スプレッド変動パターン」からみる指標の種類
Axioryは指標前の板動作で種類がほぼ分かります。
✔ 経済指標(中級指標)
- ゆっくり 1.5〜2倍に拡大
- 発表後 5〜20秒で戻る
✔ 重要指標(雇用統計・CPIなど)
- 発表前2〜5分で 2〜4倍
- 発表後は“瞬間的に”6倍以上もあり
✔ 要人発言
- 緩やかな拡大(ΔSpread が小さい)
- 戻りもゆっくり
✔ 地政学ニュース(突発)
- ΔSpread 大(0.5p以上)
- 2〜3倍へ一気に飛ぶ
- 価格もティック増で動く
- 最悪“戻らない” → この特徴は指標と異なる
■ 実戦向け:自動化用の擬似コード(EA/インジ用)
Spread_now = Ask - Bid
Spread_base = MA(Spread_now, last_10min)
Spread_abs_limit = pair_specific_limit
DeltaSpread = Spread_now - Spread_5sec_ago
if (Spread_now > Spread_abs_limit) prohibit_new_entry = true;
if (Spread_now > Spread_base * 2.0) prohibit_new_entry = true;
if (DeltaSpread > 0.4*pips) prohibit_new_entry = true;
if (Spread_now > Spread_base * 2.5 ||
DeltaSpread > 0.5*pips)
close_existing_positions = true;
■ 最後に:プロが守る絶対ルール
- スプレッドが拡大したら「理由を問わず」ポジションを減らす
- 指標前は市場は“準備”する → その準備をスプレッドが映す
- スプレッドが戻るまでトレードを再開しない
- スプレッドは価格よりも先に危険を知らせる
- AxioryのNanoは特にこの現象が顕著で、指標回避に最適


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