XM専用“スプレッドステップ検知”戦略について

以下では、**「XM専用 スプレッドステップ検知戦略」**と呼ばれる手法を、
スプレッドの構造 → “ステップ”とは何か → 具体的ロジック → 使いどころ → 注意点
の順に、専門的かつ分かりやすく徹底解説します。


目次

🔵 XM専用「スプレッドステップ検知戦略」とは?

これは一言でまとめると:

XMのスプレッドが “段階的=ステップ状” に変化する特性を利用して、
次に起きる動き(レンジ継続 or ブレイク)を先読みする戦略

です。

XMは時間帯・LP(流動性プロバイダー)切り替えによって
“スプレッドが階段状に変化する(=ステップ)” ことが多く、
この変化パターンが 市場状態の転換点のシグナル になりやすい、
という性質を利用します。


🧠 「スプレッドステップ」とは何か?

XMは他社よりもスプレッドが以下のように変化しやすい:

0.9p → 1.4p → 1.7p → 1.1p → 0.8p

このように、
“滑らかに変動する” のではなく “段階的に跳ねる” のが特徴。

この階段状のスプレッド変化を分析すると、

  • 流動性が急上昇する瞬間
  • 流動性が急低下する瞬間
  • LP切り替えのタイミング
  • “動き出し”の直前に起きる圧縮
  • “止まりやすい”直前に起きる拡大

など、価格の変わり目(ターンポイント)に近い動きが見える。

これを「ステップ検知」と呼ぶ。


🔷 スプレッドステップ検知戦略のコアアイデア

XMスプレッドの変化は3つの種類がある:


✔ ① 圧縮ステップ

例:
1.8p → 1.4p → 1.1p → 0.9p

圧縮が連続(段階的)に発生する

→ 流動性が戻っている
→ ブレイク方向へ“本流”が流れ込み始めるサイン
→ 順張りブレイクと相性が強い


✔ ② 拡大ステップ

例:
0.9p → 1.3p → 1.8p → 2.4p

拡大が段階的に起きる

→ 大口不在 or LP切替 or 早朝の薄い瞬間
→ レンジ入り or 逆張り向きの環境
→ ブレイクは発生しにくい


✔ ③ フラット → 急拡大(ジャンプステップ)

例:
0.8p → 0.8p → 0.8p → 1.9p(ジャンプ)

→ 指標前の警告
→ 価格が“止まるか、逆流する”ことが多い
→ トレンド追従は危険(すぐ騙し化)


🔥 “ステップ検知”をトレードに落とし込むとこうなる


📌 1. 圧縮ステップ → 順張りで攻める

圧縮 → 圧縮 → 圧縮 が続いたら
→ “動き出し準備OK” の状態

典型的なエントリーポイント

  • ロンドンオープン直前(15:30〜16:30)
  • NYオープン直後(22:00〜22:30)
  • 指標後の落ち着き
  • 早朝から東京時間入り(7:00〜9:00)

このとき、ブレイクと同じ方向に乗るのが強い。


📌 2. 拡大ステップ → 逆張り or 様子見

拡大 → 拡大 → 拡大 が続く時は
→ “流動性が落ちている”
→ “ブレイクは潰されやすい”

この環境で起きる値動き

  • レンジで行ったり来たり
  • 上下ヒゲばかり
  • ダマシ頻発
    → トレンド戦略は危険

逆張り(スキャル)やノートレが正解傾向。


📌 3. ジャンプステップ → トレンド停止・反転の合図

急に1.0p以上ジャンプした場合:

  • 大口がいなくなる瞬間
  • 指標前の警戒
  • 早朝の流動性崩壊
  • 強いトレンドの“一時停止”が多い

→ ブレイク狙いは ほぼ負ける
→ 反転が起こりやすい


🧩 実際の戦略ロジック(一般的な例)

以下は多くのEA制作者やトレーダーが使う“典型形”です:


🔹 ① スプレッドステップをリアルタイム監視

  • 直近10〜30秒のスプレッド変化を記録
  • 平均より ±0.2p 以上の変化を “ステップ” と判断
  • 連続発生した場合フラグON

🔹 ② 圧縮ステップが連続したら

  • 直近のレンジ高値/安値を観察
  • 突破方向へ順張り
  • 反対側にSL
  • ブレイク継続率が高い

🔹 ③ 拡大ステップが連続したら

  • トレンドポジションを持たない
  • スキャル的逆張りに向く
  • 上下の“ヒゲ取り”環境

🔹 ④ ジャンプステップ

  • 既存ポジションの決済シグナル
  • 逆張り転換用のサブシグナル
  • エントリー禁止ゾーン

📊 なぜXM限定で有効と言われるのか?

XMは以下の特徴を持つ:

  • LP切替が比較的多い
  • 時間帯でスプレッドが階段状に変化する
  • 深夜・早朝のスプレッド変動が特に激しい
  • 指標前後の拡大/圧縮が分かりやすい

つまり、

“スプレッド自体がテクニカル指標として使える”

ほど特徴的な動きをするため、
“ステップ検知”がロジックとして成り立つ。


⚠️ 注意点(重要)

  • 指標直後は フェイク圧縮 が起きやすい
  • スプレッドはブローカー依存なので他社では機能しない
  • トレンド相場でも拡大ステップで簡単に潰される
  • ステップの閾値設定が甘いとシグナル過多になる
  • ナンピンとの併用は破滅率が跳ね上がる

📝 まとめ

XMのスプレッドステップ検知戦略とは:

  • スプレッドを「段階的(ステップ)」に解析し
  • 圧縮か拡大かジャンプかを判定して
  • その市場状態に合わせて
    • 順張り
    • 逆張り
    • ノートレ
      を切り替える手法。

特に 圧縮ステップ → ブレイク順張り が最も強力で、
XM特有のスプレッド変動が“動き出しの事前シグナル”になりやすい
点が最大の特徴です。

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