以下では、**「XMの通貨強弱 × スプレッド差圧縮ブレイク」**と呼ばれる戦略について、
ロジックの仕組み・狙い・発生しやすい時間帯・注意点まで、
トレーダー向けに深く詳しく解説します。
🔵 これはどんな戦略か?(まず概要)
簡潔にまとめると:
“XM特有のスプレッド変動(特に圧縮タイミング)と、通貨強弱の偏りが重なる時に起きるブレイクを狙う順張り戦略”
です。
通常、“スプレッドが狭い=市場流動性が戻る=トレンドが出やすい” という性質があり、
そこに 強弱の明確な通貨の差 が加わると ブレイク方向の確度が高まる という理屈です。
🔷 戦略のコア概念はこの 2 つ
① 通貨強弱(Currency Strength)
通貨強弱とは、
- USD が強い
- JPY が弱い
- GBP が強い
- EUR が中立
といった「通貨の勢い(トレンドの偏り)」のこと。
多くのトレーダーは
複数通貨の変化率やMAの勾配、RCI、個別チャートの比較
で判定しています。
⇒ 通貨強弱が明確に開いていると、
“強い通貨 vs 弱い通貨” の組み合わせはトレンドが出やすい。
② XMのスプレッド差“圧縮”タイミング
XMは、時間帯によってスプレッドが
- 拡大
- 通常
- 圧縮(普段より狭くなることもある)
と変動します。
特に、
- ロンドンオープン前後(15:00〜17:00)
- NYオープン(21:00〜23:00)
- 指標発表直後の落ち着きタイミング
では スプレッドが一気に“狭くなる(圧縮する)” 現象が起こります。
⇒ スプレッドが狭くなる瞬間は
“ブレイクの本流が流れ込む合図” とされます。
🔶 この2つを重ねたのが
👉「通貨強弱 × スプレッド差圧縮ブレイク」
ロジックを言い換えると:
スプレッドが圧縮 → 流動性が戻る → ブレイク方向に本物の買い/売りが入る
その時に 強い通貨 vs 弱い通貨 が組み合わさっていれば、
トレンド方向に“順張りで飛び乗る” 戦略
です。
🧠 どんな時に発生しやすいのか?
実際のトレーダーの観察だと、以下の状況で顕著。
✔ 1. 欧州時間入り(ロンドンオープン前後)
- 流動性が急増
- XMのスプレッドが一気に縮む
- 同時に通貨強弱も一気に変化しやすい
- ブレイク方向の初動が非常に綺麗になりやすい
▶ ドル円・ユロドル・ポンド系が最も効果的
✔ 2. 重要指標後の“落ち着きタイミング”
- 指標直後:スプレッドが広がって方向不明
- 数分後:急激にスプレッドが縮む
- その瞬間に本流トレンドがスタートすることが多い
ここが“圧縮ブレイク”の典型的な発生点。
✔ 3. 早朝のスプレッド解消後(アジア開始)
- 深夜:スプレッド拡大+弱い動き
- 早朝〜東京開始にかけて:スプレッドが通常値へ
- 通貨強弱がハッキリしていれば、トレンド初動が続く
特に USDJPY は朝に動きやすい。
📌 エントリー条件(一般例)
他トレーダーが使っている典型パターンをまとめます(推奨ではなく説明のための例):
🔹① スプレッド条件
- 通常平均より “急に縮んだ” こと
- 拡大 → 通常値 → 圧縮 の順番で発生
- 主要通貨の平均値と比べて 10〜30% 程度の圧縮
🔹② 通貨強弱
強弱の差が 2ポイント以上あれば良好 とされることが多い。
例:
- USD +3
- JPY −2
→ 差は 5 → USDJPY でロング方向が強い
🔹③ ブレイクポイント
- ロンドンオープン前のアジア高値/安値
- 指標の直後高値/安値
- 1時間足のレンジブレイク
- MA20 や MA50 の反発ポイント
🔹④ エントリー
スプレッド圧縮の“瞬間”で方向が確定したら順張りで入る
📊 なぜこの戦略が機能しやすいのか?
理由は3つ。
✔ 1. スプレッド=流動性のバロメータ
狭い → 市場が“本気モード”
広い → 市場が“警戒モード”
圧縮は “流動性の本流が動き始めたサイン”。
✔ 2. 通貨強弱に従うと、ブレイク方向の確度が高い
強い通貨は買われ続け、弱い通貨は売られ続けるため、
スプレッドが狭くなった瞬間に “本物の勢い” がきやすい。
✔ 3. XMは時間帯によるスプレッド変動が大きい
だからこそ、
“圧縮タイミング=動き出し” がより分かりやすい。
⚠️ 注意点(重要)
❗ 1. 指標前は必ず広がるので騙しも多い
特に XM は指標前後の変動が激しい。
❗ 2. スプレッド圧縮“したように見えるだけ” のケース
XMは一瞬だけ狭く表示されることがある。
永続性のある圧縮であるか要確認。
❗ 3. 通貨強弱がダマシの場合
強弱は短期足で頻繁に反転するため、
「強弱が本物か」を複数時間軸で確認する必要がある。
❗ 4. ボラティリティが低い日は動きにくい
日本の祝日、米国休場前後などはブレイクしにくい。
📝 まとめ
XMの通貨強弱 × スプレッド差圧縮ブレイクとは:
- スプレッドが 拡大 → 通常 → 圧縮 へ向かう
- そのタイミングで 通貨強弱が明確に分かれている
- スプレッド圧縮=“流動性が戻り本流が流れる合図”
- 強い通貨 vs 弱い通貨 の組み合わせでブレイク方向へ順張りする
という、
“スプレッド+強弱” の組み合わせ型ブレイクアウト戦略。








