XMの平均回帰度ランキング逆張り戦略

ここでは **「平均回帰度ランキング × 逆張り戦略」**を、
XMのレバレッジ環境(最大1000倍)に最適化した形で、実践レベルまで徹底解説します。


目次

🔵 平均回帰度ランキング逆張り戦略とは?

価格が“平均”からどれだけ離れているか=乖離度 を数値化し、
もっとも平均から離れた通貨ペア(=過熱している通貨)をランキング化し、
過剰に伸びた方向と反対に逆張りする戦略
です。

この戦略は以下の特徴を持ちます:

✔ “過剰な行き過ぎ”は必ず調整が入る
✔ 逆張りだが統計的に優位性がある
✔ 平均回帰性が強い通貨(USD/JPY, EUR/USD)で特に強い
✔ XMの高レバ(200〜700倍)と相性が良い(短期反発が多い)


🧩 戦略の全体フロー(5ステップ)

  1. 平均(MA・ボリンジャー)からの乖離を数値化
  2. 乖離度ランキングを作成
  3. 上位通貨ペアのみ取引
  4. 過剰乖離ゾーンで逆張り
  5. 平均に回帰したら決済

📊 1. 平均回帰度の数値化(超重要)

平均回帰性を測るため、以下の指標を組み合わせます。


⭐① MA(移動平均)乖離率

最も基本的な指標。

乖離率(%)=(現在値 − MA) ÷ MA × 100
  • +1.0%以上 → 上昇過熱
  • -1.0%以上 → 下落過熱
  • 通常は -0.3〜+0.3% の範囲内

特に 20EMA 乖離率 が実用的。


⭐② ボリンジャーバンド偏差(Zスコア)

ボリンジャーバンドの偏差(Z-score)を数値化。

Z =(現在価格 − 移動平均)÷ 標準偏差

Z-score の目安:

  • ±2.0 → 過熱
  • ±2.5 → かなり危険(逆張りチャンス)
  • ±3.0 → 行き過ぎ極限(最強の期待値)

⭐③ RSI(相対力指数)

RSIはオシレーターとして過熱確認に最適。

  • RSI 75以上 → 上昇過熱
  • RSI 25以下 → 下落過熱

⭐④ ストキャスティクス(%K / %D)

短期過熱の把握に使用。


🔢 2. 平均回帰度スコア(ランキング化)

平均回帰度をスコア化するとこうなります:

平均回帰度スコア(100点満点)
= 乖離率 × 0.4
+ Zスコア × 0.3
+ RSI過熱度 × 0.2
+ ストキャス乖離 × 0.1

このスコアが高いほど、
「平均から大きく離れている=戻る可能性が高い通貨」と判断します。


🏆 ランキング例(1時間足)

順位通貨ペア平均回帰度備考
1位XAU/USD92Z=2.8、RSI85
2位GBP/JPY87ボラが大きく良く乖離
3位EUR/USD80素直に戻る傾向
4位USD/JPY75乖離は小さいが戻りやすい

🔥 3. 逆張りエントリーロジック

平均回帰戦略では以下の条件が揃ったら逆張りします。


✔ BUY(逆張り買い)の条件

  • MA乖離率が -0.8%以下
  • Zスコア -2.0以下
  • RSI < 25
  • 陰線連続(3〜5本)

ショック的な下落ならより強力


✔ SELL(逆張り売り)の条件

  • MA乖離率が +0.8%以上
  • Zスコア +2.0以上
  • RSI > 75
  • 陽線連続(3〜5本)

急騰してからの反落を狙う


🧲 4. XM向けレバレッジ配分とリスク管理

平均回帰は短期の反発を狙うため、XMのレバと相性が非常に良いですが、
過剰レバはNG。ランキング上位のみ高レバ。


🌪 回帰度スコア別 レバレッジ目安(XM)

回帰度乖離の程度レバ
90〜100完全過熱(最強)300〜600倍
80〜90強過熱200〜400倍
70〜80過熱気味100〜200倍
60〜70軽度〜100倍
<60通常ノートレ

📉 5. 決済(平均回帰の定義が重要)

平均回帰=「価格が平均線に戻ること」

決済タイミングは:

✔ 20EMAに戻ったら利確
✔ 1σボリンジャーに戻ったら手仕舞い
✔ RSIが50付近に戻ったら利確
✔ トレンドが強い場合は早く逃げる(重要)


📘 実例(わかりやすいシナリオ)

▼ ケース:XAU/USDが急騰

・20EMA乖離 +1.3%
・Z-score +2.5
・RSI 82

👉 平均回帰度 92 → ランキング1位
👉 SELLで逆張り

エントリー

1785 → SELL
レバ:400倍

決済

20EMAに回帰した 1772 で利確
+130pips(数分〜数十分)

金は乖離→調整が非常に起きやすい。


🎯 メリット

  • 損大利小になりにくい
  • 反発を狙うので短期でも利益になりやすい
  • 通貨だけでなく金・指数にも応用可
  • 統計的に優位性が強い
  • トレンド不要でも稼げる

⚠ デメリット(難しいポイント)

  • トレンド中の逆張りは危険
  • “乖離の限界”の見極めが必要
  • ランキング計算を自動化しないと効率が悪い
  • 金やポンド系は乖離が拡大し続ける可能性あり
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