Tradeviewのブレイクアウト+モメンタム確認型中期トレード

Tradeviewの「FXのブレイクアウト+モメンタム確認型・中期トレード戦略」は、
“トレンドの初動を逃さずに乗り、ダマシを減らして継続波を狙う”という、
中期スイングトレードの中でも最も再現性が高い戦略の一つです。

以下では、

  • 戦略の基本構造
  • モメンタム確認の具体手法
  • エントリー・決済ロジック
  • 管理・応用例
    を体系的に解説します。

目次

🌐 1. 戦略の全体像

🎯 目的

「明確な価格帯ブレイク」+「勢い(モメンタム)確認」によって、
トレンド発生の初動だけを狙い、継続波に乗る。


⚙️ 2. ブレイクアウトの基礎概念

**ブレイクアウト(Breakout)**とは:
一定期間のレンジ(高値・安値)を価格が明確に抜ける現象。
多くのトレンドフォローの起点になります。

典型的なブレイクタイプ

種類内容使用例
水平ブレイクレンジ上限/下限の突破高値更新・安値割れ
ラインブレイクトレンドラインの突破チャネル上抜けなど
ボラティリティブレイクATRやバンド幅を利用ボリンジャーブレイク

ブレイク確認条件(例)

  • 終値ベースで抵抗線を明確に上抜け
  • 出来高増加 or モメンタム上昇を伴う
  • ブレイク後に再度戻らない(リテストが浅い)

⚡ 3. モメンタム確認の考え方

ブレイクしたが勢いがない」=ダマシ。
そこで、モメンタム指標で価格の推進力を数値的に確認します。

代表的なモメンタム指標👇

指標概要ブレイク後確認ポイント
RSI(相対力指数)過熱・勢いを見るブレイク後に50→70突破で強気継続
MACDヒストグラムモメンタム方向と加速0ライン越え or 拡大中で確認
Rate of Change (ROC)価格変化率プラス急拡大=勢い強
ADX (平均方向性指数)トレンドの強さ25以上で有効トレンド発生中

✅ モメンタム確認のゴール

「ブレイク」+「モメンタム上昇(または方向一致)」
→ トレンドが“本物”である可能性が高い。


🧭 4. マルチタイムフレームでの流れ

中期トレードでは、上位足の流れに沿ったブレイクのみ狙います。

役割内容
週足大トレンド確認長期方向性を決める
日足ブレイク方向・抵抗線確認レンジや節目を把握
4時間足エントリー足ブレイク+モメンタム確認
1時間足タイミング調整プルバック後の押し目買いなど

📈 5. 具体的なトレード手順(例)

ここでは「上昇ブレイク+モメンタム確認」例で説明します。

STEP 1:上位足(日足)でレンジ確認

  • 明確な高値・安値レンジを特定(例:1.0950〜1.1050)
  • ボリンジャーバンドや水平線を引く

STEP 2:ブレイク発生(4H足)

  • 終値が1.1050を明確に上抜け
  • RSI > 60、MACDヒストグラム上昇中

STEP 3:モメンタム確認

  • ADX > 25(トレンド強)
  • もしくはROCがプラス方向に急拡大

STEP 4:プルバックエントリー

  • ブレイク後の戻しを待ち、再上昇でBuy
    → フェイクアウト回避
  • 1H足で押し目確認(EMA20反発など)

STEP 5:決済・管理

条件アクション
利確リスクリワード2:1で設定 or 上位レジスタンス到達
損切ブレイク基点直下(例:前高値 – ATR×1.5)
トレーリング日足EMA20や直近安値で追従

🧮 6. 典型的なインジケータ設定例

指標期間用途
EMA20・50トレンド方向と押し目確認
RSI14モメンタム確認(50〜70)
MACD12,26,9加速判断
ADX14トレンドの強さ(25以上)
ATR14損切幅の計算

📊 7. 実際のトレード例(EUR/USD想定)

条件状況
日足1.1000〜1.1100のレンジ形成
4H足1.1100上抜け(終値確定)
RSI65(上昇傾向)
MACD0ライン越え、ヒストグラム拡大中
ADX28(トレンド強化)
エントリー1.1115 Buy(戻り後再上昇)
損切1.1070(-45pips)
利確1.1210(+95pips)

→ RR = 約2:1、勝率60%であれば十分優位性あり。


⚠️ 8. 注意点とダマシ対策

リスク対策
フェイクブレイク終値ベースで確定後に判断/プルバックを待つ
低ボラ期ATRやADXで事前フィルタ(ADX<20は取引回避)
ファンダ突発重要指標前後は回避(経済カレンダー確認)
過熱反転RSI>80などの過熱シグナルで部分利確

💡 9. モメンタム確認付きブレイクアウトの本質

核心内容
🎯 目的勢いのある本物のブレイクのみ狙う
🧭 分析軸上位足で方向確認+下位足でタイミング精度を上げる
📈 確認要素RSI・MACD・ADXなどの一致
🛡 リスク管理ATR・EMAを活用した損切・追撃管理
💬 優位性トレンド初動のみに参加 → ノイズを極小化
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