ThreeTraderのブレイクアウト + リテスト後追随トレンドフォロー戦略

ThreeTraderの「ブレイクアウト+リテスト後追随トレンドフォロー戦略(Breakout + Retest Trend Continuation)」は、
**トレンドフォロー型の中でも「だましを最小化して本格波に乗る」**ことを目的とした、非常に完成度の高い手法です。

ブレイク直後は「飛び乗りリスク(フェイクブレイク)」が高いですが、
リテスト=市場が新しい価格帯を“支持”として再認識した後に入ることで、
高い勝率とRR(リスクリワード)を両立できます。

以下では、仕組み・エントリーパターン・判断ロジック・トレード管理まで体系的に解説します👇


目次

🧭 1. 戦略の概要

要素内容
戦略名ブレイクアウト+リテスト型トレンドフォロー
タイプ順張り+プルバック型
狙い本格トレンド発生後の「第2波」波動に乗る
有効時間軸15M〜4H(短期スイング)
有効環境トレンド初動・レンジブレイク後の相場
メリットダマシ回避/押し目買い的精度の高い順張り
デメリットチャンス頻度が少ない/約定逃しリスクあり

🧩 2. 基本の流れ(フェーズ構造)

① レンジ or コンソリデーション(横ばい)
↓
② ブレイクアウト(上限/下限の明確な突破)
↓
③ リテスト(ブレイクラインまでの押し/戻り)
↓
④ サポレジ転換を確認 → 順方向に再加速
↓
⑤ トレンド継続フェーズ(第2波を取りに行く)

📈 3. チャート構造イメージ(上昇例)

     トレンド方向 ↑
           高値更新
            │
   レンジ上限────┘ ← ブレイク
            ↓ リテスト
        ◎ ← 支持確認 → ロングエントリー
            ↑
         再上昇・本格トレンド開始

⚙️ 4. 条件分解

✅ A. ブレイクアウト認定条件

(まだエントリーしない)

  1. 明確な価格帯ブレイク
     → 直近レンジ高値(安値)をローソク終値で超える
  2. ブレイク時にボリューム/ATR上昇
     → 「勢いのある抜け」であること
  3. ブレイク後のローソク終値がレンジ外で確定(確実な抜け)

✅ B. リテスト確認条件

(待つフェーズ)

  1. ブレイクラインまでの押し or 戻り発生
  2. 価格が一時的にブレイク水準近辺で反発/停滞
  3. RSI40〜50付近(上昇時)または60〜50付近(下降時)で反転
  4. ローソク足がブレイクラインでサポレジ転換を示す(例:下ヒゲ反発)

✅ C. 再加速確認・エントリートリガー

  1. リテスト完了後、トレンド方向の足で確定
     (例:陽線包み足・ピンバー・インサイドブレイク)
  2. EMA20 or 50 に対して跳ね返る構造
  3. モメンタム再上昇(RSI>55 or MACDクロス)
  4. ATR上昇・ボリバン拡大(ボラティリティ回復)

→ ここで「追随エントリー」。


💰 5. エントリー&リスクリワード設計

項目目安説明
エントリーリテスト確認後の再上昇確定足終値 or 次足始値確定を待って順張り
損切り(SL)リテスト安値の下(ATR×1〜1.5)「支持が崩れたら撤退」
利確(TP)SL×2〜3 / 上位足抵抗帯波のターゲットを明確化
リスクリワード最低 1:2スキャルより広め設定

📊 6. 実例パターン(上昇)

フェーズ条件
レンジ形成高値抑制・安値支持例:EUR/USD 1.0750〜1.0800
ブレイク高値1.0800を上抜け、終値1.0815ATR上昇・Volume急増
リテスト1.0800まで押し → 下ヒゲ陽線RSI45反発/EMA20反発
エントリー1.0818で買い損切り1.0790/利確1.0860
結果トレンド第2波成功RR ≈ 1:2.5

📉 7. 実例パターン(下降)

フェーズ条件
サポート1.1000割れ(ブレイク)
戻りリテスト:1.1000〜1.1010付近で反発
陰線包み足確定で Sell Entry
SL:1.1030/TP:1.0940

🧮 8. システム化・EAロジック例(擬似コード)

if close > prev_range_high and volume > avg_volume * 1.5:
    breakout = True

if breakout and price_retest(prev_range_high):
    if candle_pattern == "bullish_engulfing" and RSI > 55:
        entry = "BUY"
        sl = prev_swing_low - ATR * 1.2
        tp = entry + (sl * 2.5)

→ これで「ブレイク後のリテスト完了 → トレンド再加速」構造を自動認識できます。


🧠 9. 補助フィルター

フィルター目的条件例
時間帯フィルター流動性ある時間に限定ロンドン・NY時間帯のみ
ボラティリティフィルターダマシ回避ATR上昇時のみエントリー
トレンド方向一致上位足整合性確認H4, H1が同方向のみ
ニュース回避ノイズ回避高インパクト発表前後回避

⚠️ 10. よくある失敗と対策

失敗パターン原因対策
フェイクブレイクで損切りブレイク直後に飛び乗りリテスト待ちを徹底
リテストを「押し目」と勘違いトレンド不明確時上位足トレンド方向を優先
リテストが深すぎて崩壊偽支持線判定終値でライン維持確認
早すぎる利確波動の伸びを待てないトレイリング or 部分利確

🔁 11. トレードマネジメント応用

部分利確+トレイリング

  1. 利益+1Rで半分利確
  2. 残りはトレイリング(EMA20 or ATR×1.5)
  3. トレンドが伸びる限り保持

→ 強い相場で「第3波」まで狙える。


📘 12. 戦略まとめ

項目内容
コア思想ブレイク+リテスト完了後の第2波を確実に取る
タイムフレーム15M〜4H
優位性源泉サポレジ転換+モメンタム再加速
推奨フィルターATR, Volume, EMA20/50, RSI
成功パターンリテスト完了後の強い包み足再加速
期待リスクリワード1:2〜1:3(高効率順張り)
目次