Milton Marketsの「高頻度フルデイトレード+ポジション縮小/解消タイミング戦略」

この 「高頻度フルデイトレード+ポジション縮小/解消タイミング戦略」 は、
FXの中でも “1日完結・複数回トレードで利益を積み上げるタイプ” の手法です。

ただし、単純なスキャルピングではなく、1日の中での流れを読み、建てたポジションを時間軸と流動性に応じて縮小・解消していく戦略的なデイトレード設計 になります。


目次

🧭 1️⃣ 戦略の全体像:1日の「トレンド構造」を分割して攻める

この戦略の狙いは、

「日中のボラティリティ(値動きの大きさ)を最大限活用し、
トレンドの初動〜伸び〜調整〜終盤を分割して乗り換えながら利益を積む」

という考え方です。

キーワードは、
🔹 高頻度(1日あたり5〜15回)
🔹 完全日次完結(持ち越しゼロ)
🔹 ポジション“縮小・解消”でリスクを時間的に管理


💹 2️⃣ 戦略の構成要素

要素内容
想定時間軸1分〜15分足中心(1日の波形を把握)
トレード時間ロンドンタイム〜NYタイム(流動性が高い時間)
想定保有時間10分〜2時間
エントリー方向日中のメイントレンドに順張り(短期反発は限定的)
決済方針時間・流動性・ボラティリティの変化で段階的にポジション縮小
コスト考慮スプレッド・スリッページ・サーバー反応速度を意識

🔧 3️⃣ 手順の詳細

(1)1日の相場構造を読む(環境認識)

  • ロンドンオープン(16時JST)前後〜NY時間(22時〜翌1時JST)をメインに取引。
  • 前日高値・安値、東京時間のレンジブレイク方向をチェック。
  • 当日のファンダメンタル(経済指標・要人発言)を確認して、「ボラが出る日か」「静かな日か」を判断。

👉 これで「方向性」と「1日のボラ期待値」を設定します。


(2)初回エントリー(ブレイク確認)

  • 5分足で短期のブレイク発生時に小ロット(例:0.1ロット)で順張り。
  • ストップは直近スイングの反対側(10〜15pips)。
  • 利確目標はスプレッドを考慮して+15〜25pips程度。

💡この段階では「方向が合っているか」の確認的エントリーです。


(3)トレンドが伸びたら、分割・追加ポジション

  • ブレイク後に価格が押したところで追加ポジションを検討。
    例:最初に+15pips伸び→5pips押し→再上昇確認で第2ポジション追加。
  • 含み益の一部を担保に次のポジションを建てる形。
  • ただし、1日の許容リスク(例:資金の2%)を超えないよう、ポジション総量を管理。

(4)ポジションの縮小/解消

ここがこの戦略の最大の特徴です。

✅ タイミング基準

  1. 時間基準
     → ロンドン初動で仕掛けた場合、NY初動前(22時前後)にはポジションの大半を解消。
     → トレンドが継続していれば一部を残し、伸びが鈍化したら完全クローズ。
  2. 流動性基準
     → 指標前後やNYランチタイム(1〜3時JST)で板が薄くなったら縮小。
     → スプレッドが広がったら即クローズ。
  3. ボラティリティ基準(ATRなど)
     → ATRが直近平均の70%を下回ったら“トレンドの終息”とみなし、ポジションを全解消。

✅ 縮小の手順例

  • 3ポジション持っていた場合:
     → 1つ目:+20pipsで部分利確
     → 2つ目:+30pipsで利確
     → 3つ目:トレーリングストップで引っ張る

📊 4️⃣ 高頻度トレードの管理モデル

項目内容
1回の平均利確幅+15〜25pips
1回の平均損切り幅−8〜10pips
勝率目安60〜70%
1日の想定トレード回数5〜15回
目標日利+0.5〜1.5%(リスクリワード1:1.5〜2.0)

これを達成するには「小さな負けを許容しながら、流れの波を何回も取る」柔軟さが必要です。


💰 5️⃣ リスク管理とロット設計

  • 1回のトレード損失=口座資金の0.3〜0.5%以内
  • 含み益を増やしながら「増し玉」しても、全体の実効レバレッジは常に5倍以内。
  • ポジション縮小時の利確=“リスク軽減” として必ず記録。

例:

  • 初期資金:100万円
  • 1回の損失許容:5000円(0.5%)
  • 5分足トレード → 損切り幅10pips → ロット0.5ロット前後が目安。

🧠 6️⃣ 難易度と上級テクニック

難易度が高い理由

  • 1日で複数回トレードするため、判断力と集中力が必要。
  • スプレッド・スリッページの蓄積で実質収益が圧迫されやすい。
  • **反応速度(執行環境)**が悪いと勝率が下がる。

上級テクニック

🧩 ①「流動性マップ」を使う

  • ロンドン開始・NY開始・指標発表の流動性の谷と山を時間で把握。
     → 低流動性帯(東京終盤・NY深夜)はノートレ。

🧩 ②「時間帯フィルター」

  • 1日の中で“最も機能する時間帯”だけを狙う。
     → 例:16:00〜20:00(ロンドン初動)または22:00〜翌0:00(NY前半)。
     → これで“質の高いボラ”に絞れる。

🧩 ③「連勝・連敗モード管理」

  • 勝ちが続いたらロットを+10〜20%増。
  • 連敗が2回続いたら即リセットし、次の時間帯まで休む。
     → 感情的連打を防ぎ、統計的優位を維持する。

📘 戦略のまとめ

項目内容
戦略名高頻度フルデイトレード+ポジション縮小/解消戦略
トレード回数5〜15回/日
想定時間軸1分〜15分足
保有期間10分〜2時間
利確手法時間・流動性・ボラ基準で段階利確
損切り固定幅(−8〜10pips)+逆行確認で即撤退
コア思想1日完結 × 波を分割して利確・撤退
難易度★★★★☆(中〜上級者)
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