「逆張り/リバーサル戦略(戻り売り・押し目買い)」は、
相場の“行き過ぎ”を利用して、反転ポイントで利益を取る戦略です。
多くのトレーダーが「トレンドフォロー」で勝てない時に、
一度は試す戦略でもあり、しかし「正しく使えばプロ仕様」の強力な武器にもなります。
あわせて読みたい


海外FX会社比較ランキング|海外FXのおすすめ業者をシンプルにわかりやすく
ここではあくまで海外FX初心者に優しいサイトを心がけております。 様々なランキングを紹介していますが、一口に言っても様々な面から評価できると思います。 数ある…
以下で、
📘理論 → エントリー条件 → チャート構造 → 管理 → 応用戦術(リスク回避含む)
の順に詳しく解説します。
目次
🧭 基本コンセプト
“行き過ぎた価格が、バランスを取り戻す”瞬間を狙う戦略。
つまり、
トレンドが行き過ぎて反転し始める局面(=リバーサルポイント)を、
**ショートなら「戻り売り」・ロングなら「押し目買い」**として仕掛ける手法です。
🔍 戦略のタイプ
| タイプ | 内容 | 時間軸 |
|---|---|---|
| 戻り売り型(ショート) | 上昇トレンド後の反転下落狙い | デイトレ〜スイング |
| 押し目買い型(ロング) | 下落トレンド後の反発上昇狙い | スキャル〜スイング |
| 急伸・急落リバーサル型 | ニュースや急騰後の調整反転狙い | 短期(5分〜15分足) |
| ボラティリティ逆張り型 | オーバーシュートを狙う統計的手法 | 全時間軸 |
⚙️ 戦略構築ステップ
① トレンドの終息を確認(上位足で判断)
反転が起きやすい典型的な条件は以下の通り:
- ダイバージェンス発生(RSI / MACD)
→ 価格は上昇しているが、RSIが下がっている(勢い鈍化)。 - ローソク足の反転シグナル
→ ピンバー・包み足・ツーバーリバーサルなど。 - 出来高の変化
→ 上昇中に出来高減少 → トレンド疲れ。 - MAの傾きがフラット化
→ EMA20や50が横向き。 - 重要レジスタンス/サポートにタッチ
→ 高値圏 or 安値圏に接触。
👉 上位足で「勢いの鈍化」が見えたら、次に下位足でエントリーチャンスを探します。
② エントリーのタイミング(リバーサル確定)
| タイプ | 条件例 | エントリー位置 |
|---|---|---|
| 戻り売り(ショート) | 上昇→高値更新失敗→陰線確定 | 前回安値割れ or EMA20下抜け |
| 押し目買い(ロング) | 下落→安値更新失敗→陽線確定 | 前回高値超え or EMA20上抜け |
| 強烈な反転型 | RSI < 25 or > 75 からの反転+包み足 | 反転確定足の終値近辺 |
エントリー補助条件(併用推奨)
- RSI:30以下→ロング、70以上→ショート
- MACDクロス:シグナルクロスを確認
- ボリンジャーバンド:±2σ外→内に戻る動き
③ 損切りと利確のルール
| 種類 | 設定方法 | 目安 |
|---|---|---|
| 損切り | 直近高値・安値の外側に設定 | 通常 10〜25pips(短期)/0.5ATR(中期) |
| 第一利確 | 反転した方向の直近レジスタンス or サポート | RR 1:1 |
| 第二利確 | EMA50 or フィボ50%/61.8%戻し付近 | RR 1:2〜1:3 |
| トレーリング | 反転方向の20EMAに追従 | 利益を伸ばす用 |
💡逆張りは「勝率高め・利益小さめ」が多いため、
損切りをタイトに・利確を確実に取る方が安定します。
📈 実例:USD/JPY 1時間足・戻り売り
- 長期上昇後、155.00円でダイバージェンス発生(RSI高止まり)。
- ピンバー(上ヒゲ長)+出来高減少。
- EMA20下抜け確定 → ショートIN(154.80円)。
- 損切り:直近高値155.10円。
- 利確1:154.30円(+50pips)
- 利確2:153.90円(+90pips)
→ RR = 約1:2。反転初動をうまく捉えた例。
⚠️ 注意点(よくある失敗)
| 失敗パターン | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 早すぎる逆張り | トレンド継続中に飛び込む | 「反転確定」を待つ(終値確定後) |
| トレンドに逆らい続ける | 「まだ上がる/まだ下がる」と思い込む | 最大2回までのトライで区切る |
| 損切りを置かない | 一瞬で大損 | 常に直近高値・安値の外にSL設定 |
| 過剰エントリー | 小さな上下動に反応 | 上位足で“重要節目”のみ狙う |
🧩 逆張りを成功させる3つの要素
① 「行き過ぎ」を定義できる指標を使う
- RSI(30/70)
- ボリンジャーバンド(±2σ外)
- ストキャスティクス(20/80)
→ 複数の“過熱サイン”が重なると精度が上がる。
② 「反転確定」を確認してから入る
- ピンバー or 包み足で確定
- MAクロス or 直近高値/安値のブレイクで再方向転換
→ 「予想ではなく確認」で入るのがプロ流。
③ 「反転の伸びしろ」を意識する
- 上位足のEMAやフィボ50%までの距離
- ボラティリティ(ATR)で値幅を確認
→ 伸びしろが小さいときはスルー。
💡 補助的フィルター(おすすめ)
| インジケーター | 使い方 |
|---|---|
| ADX | 25以下=トレンド弱 → 逆張り有効。30以上=危険。 |
| 出来高(Volume) | 天井圏で出来高急増=転換サイン。 |
| CCI/Momentum | 買われすぎ/売られすぎ確認用。 |
💰 上級応用:分割エントリー型リバーサル
トレンド転換点では反転が“段階的”に起きます。
そのため、分割で入ると安全に精度を上げられます。
例:
- RSIが30以下 → 小ロットロング(初動)
- 包み足 or EMAクロス確認 → 追加ロング
- 押し戻りで再確認 → フルポジション化
→ 徐々に確度を高めながら乗る「スロースケールイン逆張り」。
⚙️ 簡易EAロジック(擬似コード)
if RSI < 25 and bullish_engulfing():
open_long(size=0.5)
stop_loss = last_low - ATR*0.3
take_profit = entry + ATR*1.0
elif RSI > 75 and bearish_engulfing():
open_short(size=0.5)
stop_loss = last_high + ATR*0.3
take_profit = entry - ATR*1.0
→ シンプルながら、過熱→反転→利確を自動で実装可能。
📘 戦略まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 戦略名 | 逆張り/リバーサル戦略(戻り売り・押し目買い) |
| タイプ | 反転狙い(順張りと逆のタイミング) |
| 利点 | 高勝率・短期収益向き |
| 欠点 | トレンド転換の見極め難/リスクリワード小さめ |
| 向き | スキャルピング/デイトレ/高精度スイング |
| 主要ツール | RSI・MACD・ボリンジャーバンド・ローソク足パターン |
| 勝ちパターン | 「過熱+反転確定+出来高変化」の3点セット |






