IS6FXのデイトレンドフォロー+スケーリング戦略

デイトレンドフォロー+スケーリング戦略」は、デイトレードの中でも“トレンドに乗りながらポジションを増やして利益を伸ばす”という、非常に実践的で強力な手法です。


以下で、理論・手法構築・実例・注意点・上級応用まで順に解説します。


目次

🧭 基本コンセプト

トレンド方向に順張りしながら、勢いを確認してポジションを段階的に積み増す戦略

つまり:

  • 「デイトレンドフォロー」=日中のトレンドを追う(順張り)
  • 「スケーリング(スケールイン)」=勝っている方向に追加ポジションを取る

👉 一言でいえば:

“短期トレンドを捉えて、強い波に乗りながら玉を増やして利益を最大化する”


🕒 対象時間軸

目的推奨時間足
トレンド判定1時間足 or 15分足
エントリー判断5分足 or 1分足
利確・分割管理5〜15分足で確認

トレンド方向を上位足(例:1時間足)で確認し、
短期足(例:5分足)で押し目・戻り目を拾うイメージです。


📈 トレンドフォロー部分の構築

① トレンド判定方法

上昇トレンド(ロング)条件例:

  • 20EMA > 50EMA
  • 価格が20EMAの上で推移
  • 安値・高値ともに切り上げ中

下降トレンド(ショート)条件例:

  • 20EMA < 50EMA
  • 価格が20EMAの下で推移
  • 高値・安値が切り下げ中

補助的に:

  • MACDのゼロライン位置やRSIの50ラインも確認。

② エントリータイミング(押し目買い/戻り売り)

ロング例:

  • 価格が上昇後、一時的に調整(押し目)
  • 20EMA or フィボ38.2〜50%まで戻る
  • 陽線確定+出来高上昇でエントリー

ショート例:

  • 下降後、一時反発(戻り)
  • 20EMA付近まで戻して陰線確定
  • 出来高増でエントリー

💰 スケーリング(玉の追加)の考え方

スケーリングには2つのタイプがあります。

タイプ説明メリット
スケールイン勝っている方向に追加(トレンド追随型)トレンドが続くほど利益爆発
スケールアウト段階的に利確していく利益確定の安定化

この戦略では「スケールイン」をメインに扱います。


✅ スケーリング(スケールイン)の具体例

例:ロング戦略(上昇トレンド)

  1. 1stエントリー:押し目買い(20EMA付近で反発確認)
    → 損切りは直近安値下
  2. 2ndエントリー:次の高値更新時(ブレイク確認)
    → 追加ポジション(最初の半分〜同等量)
  3. 3rdエントリー:さらに押し目形成 → 再上昇で追加

👉 各ポジションに個別の損切りラインを設定
全体のリスクをコントロールするのがポイントです。


📊 スケーリングのリスク管理(最重要)

スケーリング戦略は「勢いが続く限り強い」が、
リスク管理を間違えると一瞬でドローダウンします。

ルール例:

  • 各ポジションのリスクを資金の1%以内に制限
  • 全ポジション合計のリスクも3%以内
  • 損切りラインを「平均建値から」ではなく「テクニカル根拠」で固定
  • 一定利益(例:全体で+2R)到達で部分利確 or トレール開始

📉 利確・トレールの考え方

利確方法:

  1. 部分利確(スケールアウト)
     → 直近高値・フィボ拡張1.272〜1.618付近で1/2利確
  2. トレーリングストップ
     → 20EMA割れ or 直近安値割れで残りを手仕舞い
  3. 固定利確
     → R:R比 1:2〜1:3 に達したら全利確

⚙️ 実践例(EUR/USD・15分足)

  1. 1時間足:上昇トレンド(20EMA>50EMA)
  2. 15分足:押し目形成 → 20EMA反発 → ロング1
  3. 高値更新 → 追加ロング2
  4. 再び小押し → 反発 → ロング3
  5. RSI過熱70超+上ヒゲ出現 → 1/2利確
  6. 20EMA割れで全決済

→ 結果:平均エントリーから+80pips、リスク約20pips
→ トータルR=+4(優秀)


⚠️ 注意点(失敗パターン)

  1. スケーリングの入れすぎ
     → 勝っていると錯覚して枚数を増やしすぎると、反転一撃で全損。
  2. 押し目の浅すぎるエントリー
     → トレンドの「高値掴み」になりやすい。
     → EMA or フィボまでしっかり待つ。
  3. トレンド終盤の過信
     → 出来高減少・ダイバージェンス・長ヒゲなどの警戒サインを見逃さない。
  4. ナンピンと混同しない
     → “負けてる方向”に追加するのはナンピン。
      スケーリングは“勝ってる方向”に積むものです。

🧩 上級応用:トレンドフォロー+スケーリング自動化の考え方

EA(自動売買)化も非常に相性が良いです。

ロジック例(擬似コード風):

if (20EMA > 50EMA) and (price > 20EMA):
    if (price touches 20EMA and RSI > 50):
        open_long()
        if (price > last_high):
            add_long()
        if (price < 20EMA or RSI < 45):
            close_all()

→ シンプルですが、デイトレ戦略EAの基本構造になります。


💡 まとめ

項目内容
戦略名デイトレンドフォロー+スケーリング
手法の本質順張り+勢い確認で追加ポジション
時間足1時間足でトレンド確認、5分足で実行
強み利益を“伸ばせる”トレード
弱点トレンド反転に弱い、リスク管理必須
コツ勢いの確認 → 追加は少量ずつ → 部分利確で守る
目次