HFM(Hotforex)のレンジ+ブレイクアウト併用戦略(レンジ内トレード+ブレイク突破フォロー)

レンジ+ブレイクアウト併用戦略」は、FX中級者〜上級者がよく使う、
相場の2つの主要フェーズ(レンジ相場+トレンド相場)を両方狙う総合型戦略です。

以下で、体系的に詳しく解説します。


目次

🔹 1. コンセプト概要

この戦略は大きく分けて2つの局面を狙います:

フェーズ戦略内容
① レンジ相場レンジ上限で売り・下限で買い(逆張り)
② ブレイクアウトレンジを抜けた方向へ順張り(トレンドフォロー)

つまり、

「レンジでは反発を狙い、抜けたらその方向に乗り換える」
という 二段構えの戦略 です。


🔹 2. 戦略の狙いとメリット

✅ メリット

  • 相場の大半(約7割)はレンジ → その間も利益チャンスを活かせる
  • 残りのトレンド局面(ブレイク後)でも流れに乗れる
  • “どんな相場でも対応しやすい”万能タイプ

⚠️ デメリット

  • レンジの見極めが曖昧だとダマシが多くなる
  • ブレイク判断を誤ると「フェイクブレイク」で損失を被る

🔹 3. 使用時間軸と構成

役割推奨時間軸
環境認識日足・4時間足
トレード実行1時間足・15分足
目標保有期間数時間〜数日(短期スイング)

🔹 4. レンジの定義と検出方法

レンジ相場とは:

  • 高値と安値の更新が止まり、価格が一定の範囲で往復している状態。

検出の目安:

  • 価格が ボリンジャーバンド±1σ内で推移
  • RSIが40〜60の範囲で横ばい
  • 高値・安値がほぼ水平でトレンドレス

実践的な見極め:

  1. 直近10〜20本のローソク足の高値・安値が収束している
  2. その範囲を水平線で囲み、「レンジ帯」として設定
  3. 上限・下限にサポレジを引いておく

🔹 5. フェーズ①:レンジ内トレード(逆張り)

✅ 基本方針

  • レンジ上限で売り(ショート)
  • レンジ下限で買い(ロング)

✅ エントリー条件

条件内容
上限で売り抵抗線付近で反転ローソク足(陰線包み足など)出現
下限で買いサポート付近で反発ローソク足(陽線包み足など)出現
RSI上限で60〜70超過、下限で30〜40割れを確認

✅ 損切り・利確

  • 損切り:レンジ外(上限・下限の外側5〜10pips)
  • 利確:レンジ中央 or 反対側ライン
    → リスクリワード 1:1〜1:1.5程度を想定

🔹 6. フェーズ②:ブレイクアウト(順張り)

レンジを抜けた後に、その方向へ追随する段階です。

✅ ブレイク確認条件

  • 終値が 明確にレンジ外へ抜ける(上抜け/下抜け)
  • 出来高増加 or ボラティリティ上昇(ATR上昇)
  • 移動平均線(20EMAなど)が傾き始める

✅ エントリー方法

  1. **ブレイク後のリテスト(戻し)**を待ってエントリー(高勝率)
  2. 即ブレイク成行(早く乗れるがダマシリスク高め)

→ 初心者〜中級者は「リテスト待ち」が堅実です。

✅ 損切り・利確

  • 損切り:リテスト安値/高値の反対側
  • 利確:次のサポレジライン or ATRの1.5〜2倍
    → リスクリワード 1:2以上を狙う

🔹 7. インジケーターの組み合わせ例

目的推奨インジケーター
レンジ検出ボリンジャーバンド、RSI
ブレイク確認移動平均線(20EMA)、ATR、出来高
タイミングMACDクロス、ローソク足パターン

🔹 8. 実践シナリオ例

通貨ペア:EUR/USD

時間軸:1時間足

  1. 直近10本ほど、1.0800〜1.0850で横ばい(レンジ形成)
  2. RSI:45〜55 → レンジ安定
  3. 下限(1.0800)で陽線包み足 → ロング
  4. 利確:レンジ中央(1.0825)
  5. その後、上限1.0850を終値で上抜け(ブレイク確認)
  6. リテストで1.0850サポート反発を確認 → 再ロング
  7. 利確:1.0900(前回高値ゾーン)

→ レンジ内+ブレイクフォローの“二段構え”で合計約50pips獲得。


🔹 9. よくある失敗と回避策

失敗パターン対策
フェイクブレイクに騙される終値確定まで待つ・リテスト確認を徹底
レンジの幅が狭すぎる最低30pips以上の値幅を確保
ニュース発表時の急変重要イベント前はポジション縮小または休止
両フェーズを混同トレード前に「今はレンジかブレイクか」を明確化

🔹 10. 戦略のまとめ図(概念)

     ↑ 価格
     │          ┌───────────────┐
上限│◀ 売りポイント(レンジ) │
     │          │               │
     │          │               │
下限│◀ 買いポイント(レンジ) │
     └───────────────┘
                 ↑
              ブレイク!
                 ↓
             フォロートレード開始

🔹 11. 補足:運用のコツ

  • 両方狙おうとせず、相場環境に応じて柔軟に切り替える。
    → 「レンジだと思ったが抜けた」時に即切り替える意識が重要。
  • 資金管理をレンジ用/ブレイク用で分ける。
    → レンジ時は小ロット・ブレイク時はやや大きめでもOK。
  • バックテストでブレイク条件の再現性を確認する。
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