FXGTのプルバックを狙ったスイング戦略(中期保有型)

プルバックを狙ったスイング戦略(中期保有型)」は、最も王道で安定性の高いトレード手法の一つです。
トレンドの“波”に逆らわず、押し目や戻り(=プルバック)で仕掛けることで、高いリスクリワードと再現性を両立できる戦略です。

以下で体系的に説明します👇


目次

🧭 1. 戦略の概要

項目内容
タイプスイングトレード(数日〜数週間保有)
狙いトレンド方向の「押し・戻り」で中波を取る
対象市場FX・株・仮想通貨などトレンド性のある市場
手法トレンドフォロー+プルバック(押し目・戻り売り)型
目的リスクを抑え、トレンドの中で確実に利益を取る

📈 2. 「プルバック」とは?

プルバック(Pullback)=トレンド中の一時的な逆行(調整)。

  • 上昇トレンドなら「一時的な下落(押し目)」
  • 下降トレンドなら「一時的な反発(戻り)」

トレンドが継続している限り、**プルバックは“再エントリーのチャンス”**になります。

📊 イメージ:

上昇:  ↑↑↑ ↓ ↑↑↑ ↓ ↑↑↑
               押し目        押し目

🧩 3. トレード全体の流れ

ステップ①:トレンドの方向を見極める

使う時間足:

  • メイン:日足 or 4時間足
  • 補助:週足で大局確認

上昇トレンド条件

  • 価格 > EMA20 > EMA50 > EMA200
  • 高値・安値が切り上がっている
  • 出来高も上昇局面で増えている

ステップ②:プルバック(押し・戻り)の位置を特定する

主に以下のツールで判断します👇

ツール使い方
フィボナッチ・リトレースメント38.2%、50%、61.8%が反発候補
移動平均線(EMA20・50)トレンド中の“押し目ゾーン”
トレンドライン押し目・戻りのサポート/レジスタンス
ボリンジャーバンド±1σ〜±2σ付近で反発の兆し確認

📘 例:上昇トレンド中

  • 価格がEMA20〜50に接近
  • フィボ38.2〜61.8%まで押してくる
    → 反発確認後にエントリーを検討

ステップ③:反発(再開)のサインを確認してエントリー

押し目・戻りが止まったことを確認してから入るのが鉄則。
典型的なサインは👇

種類ロング(押し目)ショート(戻り)
ローソク足陽線包み足、ピンバー陰線包み足、上ヒゲピンバー
RSI40〜50付近から反発50〜60付近から反落
MACDシグナル上抜けシグナル下抜け
出来高反転足で出来高増加同様に反発足で出来高増加

ステップ④:利確・損切りルール

種類位置・方法目安
利確前回高値/安値、またはリスクリワード2:1以上
損切り押し目の起点や直近スイング安値下(上)
トレイリングEMA20 or トレンドライン割れで手仕舞い

例(ロングの場合):

  • 押し目で買い → 損切りは直近安値下
  • 目標利確は前回高値 or 2倍のR値

⚙️ 5. チャート設定例

インジケーター設定値目的
EMA20・50・200トレンド方向・押し目ゾーン確認
RSI14期間押し・戻り過熱感の判断
フィボナッチ38.2/50/61.8%反発候補ライン
ボリンジャーバンド20期間 ±2σ価格の収束・反発確認

🔍 6. 実践例(FX・仮想通貨共通)

例:ETH/USD(日足)

  • EMA20 > EMA50 → 上昇トレンド
  • 価格が一時的にEMA50まで押す(約61.8%リトレース)
  • RSI:45付近で反発、陽線包み足出現
    → ロングエントリー
    → 損切り:直近安値下
    → 利確:前回高値+リスクリワード2:1

✅ 結果:上昇再開 → 数日で高値更新 → +8〜10%利益


🧠 7. 注意点とコツ

注意点解説・対策
押しが深すぎるトレンド終了の可能性(EMA200割れは警戒)
浅すぎる押し“乗り遅れ”を恐れず次のチャンスを待つ
フィボ38〜61%以外では反発しにくいトレンドが強いときは38%、弱いときは61%が多い
上位足と方向が逆上位足に逆らうと勝率が低下

🧘‍♂️ 8. この戦略の特徴

強み弱み
高い再現性(トレンド中で有効)トレンドレス相場では通用しない
リスクリワードが良い(2:1〜3:1)チャンスが少ない=“待つ力”が必要
明確なルール化が可能エントリータイミングを焦ると損失拡大

🔔 9. まとめ

プルバック狙いスイング戦略は、
「トレンドを見つけて、“安く買って高く売る”を最も再現性高く実現する手法」。

  • トレンド方向の押し目 or 戻りを待つ
  • EMA・フィボ・RSI・ローソク足で反発を確認
  • 明確な損切り・利確ルールを徹底

待って・確認して・乗る」──これがプルバック戦略の本質です。

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