ここでいう「マイクロ・ブレイクアウト+スキャルピング戦略」は、
超短期的な価格の“抜け(小さなブレイク)”を利用して、数pips〜十数pipsを狙うスキャルピング型のブレイクアウト戦略です。
通常の「デイ・ブレイクアウト」よりも時間軸が短く、頻度が高いトレード手法になります。
					あわせて読みたい
					
			
						海外FX会社比較ランキング|海外FXをシンプルにわかりやすくをモットーに
						 ここではあくまで海外FX初心者に優しいサイトを心がけております。 ランキングと一口に言っても様々な面から評価できると思います。  数ある海外FXの業者から安全性と…					
				
以下で、戦略の構造・テクニカル設定・心理面まで体系的に解説します。
目次
⚙️ 1. マイクロ・ブレイクアウト戦略とは?
定義:
短時間(数分〜数十分)で形成された小さなレンジ(狭い値幅)をブレイクした瞬間にエントリーする短期戦略。
エントリーから決済までを数分〜数十分以内に完結するのが特徴です。
- 主な目的:小さなトレンドの初動をとる
- ターゲット:5〜15pips前後
- 使用時間軸:1分足〜5分足
- 適した市場:流動性が高く、ボラティリティのある時間帯(ロンドン・NY時間)
🧭 2. 基本構造(3ステップ)
🩵 ステップ①:レンジの特定
1分足または5分足で「狭い値動き(横ばいゾーン)」を探します。
目安としては:
- 幅:10〜20pips以内
- 時間:15〜60分程度続いているレンジ
→ このレンジが“マイクロレンジ(ミニボックス)”になります。
🩵 ステップ②:ブレイク確認 → エントリー
- 高値+1〜2pips上抜けで買い(ロング)
- 安値−1〜2pips下抜けで売り(ショート)
※ただし、**「確定足」または「出来高の増加」**を確認してから入るとダマシを減らせます。
🩵 ステップ③:クイック決済
- 利確目標:5〜15pips
- 損切り:3〜7pips(リスクリワード1:1以上を維持)
- トレーリングストップで微調整可
📈 3. チャート設定の例(実践用)
| 項目 | 推奨設定 | 
|---|---|
| 時間足 | 1分足 or 5分足 | 
| インジケーター | 20EMA(短期トレンド)+ボリンジャーバンド(±1σ〜±2σ)+出来高 | 
| レンジ認識 | 価格がボリンジャーバンド±1σの中に収まっている状態 | 
| ブレイク確認 | ローソク足が±2σを実体で抜ける or 出来高急増 | 
🔍 4. エントリー条件の具体例
【ロング(買い)条件】
- 直近レンジの上限を上抜け
- ローソク足が20EMAより上で確定
- 出来高が増加している(注文が活発化)
→ エントリー:上限+1〜2pips
→ 損切り:レンジ下限−2pips
→ 利確:+5〜10pips
【ショート(売り)条件】
- 直近レンジの下限を下抜け
- ローソク足が20EMAより下で確定
- 出来高が増加している
→ エントリー:下限−1〜2pips
→ 損切り:レンジ上限+2pips
→ 利確:+5〜10pips
💡 5. 勝率とリスクリワードのバランス
| 指標 | 理想値 | 
|---|---|
| 勝率 | 約60〜70% | 
| 平均利益 | 7pips | 
| 平均損失 | 4pips | 
| リスクリワード | 約1:1.5〜2.0 | 
→ 損小利大を維持すれば、多少の連敗でもトータルでプラスにできます。
🧩 6. 精度を高めるフィルター
マイクロ・ブレイクアウトはダマシも多いため、以下の条件を加えると精度が格段に上がります。
| フィルター | 内容 | 
|---|---|
| ✅ 時間帯 | 欧州・NY時間の重なるタイミング(16:00〜24:00日本時間) | 
| ✅ 出来高 | ブレイク時に出来高が急増している | 
| ✅ トレンド方向 | 上位足(15分・1時間足)が同方向のトレンドである | 
| ✅ ニュース前後回避 | 指標発表直前・直後はノートレード | 
⚡ 7. スキャルピングの実践ポイント
- ブレイク方向に素早く乗る(スリッページを避ける)
- 迷ったらすぐ撤退(「逃げる勇気」が勝ち残る鍵)
- トレード回数を制限(1日3〜5回程度)
- 利確を確実に(欲張らず小さな利益を積み重ねる)
📊 8. 補助インジケーターの使い方
| インジケーター | 使用目的 | 
|---|---|
| ボリンジャーバンド | レンジ縮小とブレイク確認 | 
| EMA(20 or 50) | トレンド方向フィルター | 
| VWAP | 短期的な平均コストを確認 | 
| ATR(14) | 損切り幅の目安(例:ATR×0.5) | 
💥 9. メリット・デメリット
| メリット | デメリット | 
|---|---|
| 短時間で結果が出る | ダマシが多く、集中力が必要 | 
| 利確・損切りが明確 | 成功率が時間帯・通貨ペアに依存 | 
| ルールがシンプル | 取引回数が増えるためスプレッド負担が大きい | 
🧠 10. 向いている通貨ペア・時間帯
| 通貨ペア | 特徴 | 
|---|---|
| EUR/USD | 流動性が高く、ブレイクが素直 | 
| GBP/USD | ボラティリティが大きく、短時間で利益を狙える | 
| USD/JPY | 安定した値動き、初心者にも扱いやすい | 
| XAU/USD(金) | 値動きが激しく、上級者向け(5分足向き) | 
⏰ 時間帯:
- ロンドン市場開場(16時〜18時日本時間)
- NY市場前後(21時〜24時日本時間)
この時間帯は流動性と方向性が出やすく、ブレイクが発生しやすいです。
🧩 11. 発展形:「マイクロ+スキャル・ハイブリッド戦略」
- 1分足ブレイクでエントリー
- 15秒足 or ティックチャートでエグジットタイミングを調整
- 3連勝したらトレード終了(集中力維持のため)
このように「マイクロブレイク→スキャル決済」を組み合わせると、
小さくても安定した利益を積み重ねられるようになります。
💬 まとめ
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 戦略タイプ | 超短期・順張り | 
| 狙う動き | 小さなレンジのブレイク | 
| 時間軸 | 1分足〜5分足 | 
| 利確・損切り | 5〜15pips利確 / 3〜7pips損切り | 
| ポイント | 出来高・時間帯・方向性を揃える | 
| 鍵 | 「小さく勝って、早く逃げる」 | 

