Exnessのトレンドキャッチ+プルバック戦略(中期〜日次〜数日保有型)

この「トレンドキャッチ+プルバック戦略(中期〜日次〜数日保有型)」は、
スイング〜中期デイトレーダーが最も重視する「押し目買い・戻り売りを伴うトレンドフォロー型戦略」の中核です。

短期的なノイズを避けつつ、大きなトレンドの中盤(第2〜第3波)を捉えて伸ばすのが目的。
いわば、「小さな波で入って、大きな波で勝つ」スタイルです。

以下では、構造・時間軸・チャート設定・エントリー基準・利確管理まで、
実際に機能するレベルで体系的に解説します。


目次

🧭 1. 戦略の概要

項目内容
戦略タイプトレンドフォロー(順張り)+プルバック(押し/戻り)狙い
保有期間1日〜5日(中期)
使用時間軸4時間足〜日足(補助:1時間足)
主な狙いトレンド第2波〜第3波を中期で取る
エントリータイミングトレンド中の一時的な調整(押し目・戻り)
利確目標トレンド継続波の伸び切り部分(RR1:3〜1:5)

📈 2. トレンドキャッチの考え方

トレンドは「波」の構造でできています。
トレンドキャッチ戦略では、このうちの**「調整 → 再開」**のタイミングを狙います。

上昇トレンドの波構造:
上昇(Impulse) → 調整(Pullback) → 再上昇(Trend Continuation)

つまり:

  • トレンドの発生を見つける(方向決定)
  • プルバックでエントリー(リスク小)
  • トレンド再開を狙って利益を伸ばす

🧩 3. 時間軸の構成

役割使用時間軸目的
上位足日足メイン方向・相場環境の把握
中位足4時間足トレンドの波と押し戻り確認
下位足1時間足エントリートリガー(タイミング決定)

📘 原則:上位足と中位足の方向が一致したときだけエントリー。


⚙️ 4. トレンド判定の基準

✅ 移動平均線(MA)の並び

  • 上昇トレンド:
    • 短期(20EMA) > 中期(50EMA) > 長期(100EMA)
    • 価格がすべてのMAより上にある
  • 下降トレンド:
    • 20EMA < 50EMA < 100EMA
    • 価格がすべてのMAより下にある

✅ 高値・安値の切り上げ/切り下げ

  • 上昇:Higher High(高値更新)+Higher Low(安値切り上げ)
  • 下降:Lower High(戻り高値切り下げ)+Lower Low(安値更新)

✅ トレンドライン確認

  • 2点以上の安値を結ぶ上昇トレンドライン
  • 価格がそのライン上で反発していればトレンド健在

💡 5. プルバック(押し目/戻り)判定条件

条件押し目買い(上昇)戻り売り(下降)
フィボナッチ上昇波の38.2〜61.8%押し下落波の38.2〜61.8%戻り
移動平均線20EMAまたは50EMA付近で反発20EMAまたは50EMAで抑えられる
ローソク足陽線ピンバー/包み足陰線ピンバー/包み足
RSI40〜50反発50〜60反落
出来高調整中は低下→再上昇で増加戻り中は低下→再下落で増加

🎯 6. エントリー戦略(ロングの場合)

🔹 条件

1️⃣ 日足・4Hで上昇トレンドを確認
2️⃣ 1H足で押し目(調整下落)発生
3️⃣ フィボ38〜50%押し+20EMA反発+陽線ピンバー確定

🔹 エントリー

→ ピンバー高値+数pips上で買いエントリー

🔹 損切り

→ ピンバー安値の下+10〜20pips余裕

🔹 利確

→ 直近高値の手前/もしくはRR1:3〜1:5で分割利確


📊 7. 実践例(EUR/USD・4時間足)

1️⃣ 日足:上昇トレンド(EMA20>50>100)
2️⃣ 4H:直近高値更新後、フィボ38.2%押しまで下落
3️⃣ 1H:RSI45→上昇反転+陽線包み足
→ 1.0820 ロング

  • 損切り:1.0780(−40pips)
  • 利確:1.0940(+120pips)
    ✅ RR = 1:3 → 理想的トレンドフォロートレード

🧠 8. 利益伸ばし・分割決済のコツ

✅ トレーリング・ストップ

  • 20EMAを終値で割り込むまでホールド
  • or 各上昇波の安値下にストップを移動

✅ 分割決済の例

  • 第1目標:RR1:2 → 半分利確
  • 第2目標:直近高値 or トレンドライン上限 → 残り利確

これで「含み益のままトレンドを伸ばす」ことが可能です。


🔍 9. トレンド終了のサイン

シグナル意味
高値更新が止まるモメンタム低下
安値割れ or トレンドラインブレイクトレンド転換の兆候
EMAクロス(20<50)トレンド終了シグナル
MACDデッドクロス売り圧力発生

これらが出た時点で保有ポジションの半分以上を利確・撤退


⚡ 10. トレンドキャッチ+プルバック戦略の優位性

特徴メリット
プルバックで入るリスクを最小化してトレンドに乗れる
中期戦略ノイズを回避、再現性が高い
トレンドフォロー大きな波の中で利益を伸ばせる
長期保持手数料・スプレッドの影響が少ない
明確なルール化感情を排除しやすい

📘 11. 注意点と対策

注意点対策
フェイクプルバック(深押し)フィボ61.8超えたら一旦見送り
上位足レンジ局面MAが横ばいならトレードしない
経済指標リスク発表前後はポジション調整 or 回避
トレンドの終盤で参入高値掴み防止にダイバージェンス確認

💎 12. チャート設定(おすすめ構成)

指標設定用途
EMA(20, 50, 100)トレンド方向確認
フィボナッチリトレースメント押し戻り水準確認
RSI(14)モメンタム・押し戻り判定
MACD(12,26,9)トレンド継続・転換確認
トレンドライン/チャネルラインプルバック到達判断

💬 13. 戦略まとめ

項目内容
戦略名トレンドキャッチ+プルバック戦略
タイプ中期トレンドフォロー+押し目/戻り狙い
時間軸4H〜日足中心、補助1H
狙いトレンド第2〜3波を数日単位で取る
利確目標RR1:3〜1:5、または直近高値越え
損切り押し安値/戻り高値の外側
成功の鍵「上位足方向 × プルバック精度 × 機械的執行」

🧮 14. 実践トレーニングの流れ

1️⃣ 日足で方向性を決める(EMA・高値安値)
2️⃣ 4Hでプルバック候補を探す(フィボ38〜61%)
3️⃣ 1Hで陽線確定 → エントリー
4️⃣ RR1:3以上を維持できるポジションのみ選定

📘 この「3層時間軸分析」ができるようになると、
中期トレンド戦略の勝率は安定して60〜70%を超えます。


✅ まとめ:この戦略が向くタイプのトレーダー

タイプ理由
サラリーマン・兼業トレーダー1日1〜2回の判断で済む
チャートをじっくり見たい人テクニカル構造を分析する余裕あり
感情を排したい人明確なルールで自動化しやすい
トレンドフォローワー波に「乗って伸ばす」ことが得意なタイプ
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