Tradeview(トレードビュー)のMT5について

目次

🔍 基本概要・特徴

  • Tradeview は MT5 を公式に提供しており、FX / 株式 /先物 /CFD など複数資産を取引できるプラットフォームとして紹介されています。
  • MT5 は多資産対応・高度な機能を備えた次世代プラットフォームで、Tradeview で使う場合もその強みが活かされる設計になっています。
  • Tradeview が MT5 での取引としてアピールしている主な機能には次があります:
      • MQL5 によるアルゴリズム取引(EA/スクリプト)対応
      • ボリューム情報・買い/売り注文量などの市場データアクセス
      • チャートのカスタマイズ性(ワークスペース、ドッキングチャートなど)

⚙ 仕様・取引条件(Tradeview MT5 における特徴)

以下は、Tradeview が公開している MT5 に関する主な仕様・条件です:

項目内容
取扱資産FX、CFD、先物、株式などマルチアセット対応
プログラミング言語 / EAMQL5 を用いた EA やスクリプトの実行可能性
市場データ注文量(買い/売り)などの詳細データを閲覧可能
チャート機能カスタマイズ可能なワークスペース、ドッキング可能なチャートパネルなど
口座種類 / 口座条件Tradeview の一般的なプロモーションでは「最低入金額 $100」「スプレッド 0.0pips~」「最大レバレッジ 1:500」などの条件が案内されています。

✅ メリット・強み

Tradeview の MT5 を使う利点として、以下のポイントがあります:

  1. 多資産取引対応
     FX だけでなく、株式・先物なども同一プラットフォーム内で扱えるため、資産配分や戦略の幅が広がる。
  2. 高度な分析能力・市場情報
     注文量・売買比率といったデータを見ながら分析・戦略を練ることが可能。
  3. 自動売買・EA 利用可能
     MQL5 に対応しており、最新の戦略や複雑なロジックの自動化ができる。
  4. カスタマイズ性
     チャート配置、ワークスペースの自由な設計など、使いやすさを追求できる。
  5. 複数プラットフォーム対応
     Tradeview は MT4・MT5・cTrader など複数プラットフォームを提供しており、MT5 を選択できる環境が整っている。

⚠ 注意点・導入時の留意点

MT5 を使う際に注意すべき点もあります:

  • EA の互換性
      既に使っている MT4 用 EA・スクリプトは、そのままでは動作しない可能性が高い。MQL5 に書き換える必要あり。
  • 取引コストやスプレッド
      MT5 を使ってもスプレッドや手数料は口座タイプや流動性プロバイダーによる。最小スプレッド “0.0 pips から” の案内がある反面、実取引時のスプレッド拡大には注意。
  • 最低入金・資金要件
      プロモーション情報で最低入金額が $100 とされているケースあり。
  • レバレッジ制限
      Tradeview 全体で最大レバレッジが 1:500 との案内。必ず MT5 口座での適用レバレッジを確認。
  • 実行遅延・約定品質
      海外ブローカーを使う場合、国内からの通信遅延(Ping)が影響する可能性あり。EA を使う際は VPS(仮想サーバー)利用を検討。
  • データ配信制限
      一部銘柄・時間帯では価格配信・深掘りのボリュームデータが制限される場合あり。
  • 地域制限・法令
      国・地域によって MT5 機能・銘柄提供が制限される可能性。活動地域による利用可否確認が必要。

⚠️ Tradeview(トレードビュー)MT5を日本で使うときの注意点まとめ


🕒 ① 時間表示のずれ(日本時間との違い)

  • TradeviewのMT5は、サーバー時間がGMT+2(冬)/GMT+3(夏) に設定。
  • 日本時間(GMT+9)とは 6~7時間の時差 があります。
    例:MT5で「0:00」→ 日本時間「07:00または08:00」

📌 対策:

  • MT5に「JPN_Time」などの日本時間インジケーターを導入しておく。
  • EAを使用する際は、GMT基準で設定すること(バックテスト時も同様)。

🌐 ② 通信・サーバー遅延(Ping)

  • TradeviewのMT5サーバーは主に ロンドン(LDN)やニューヨーク(NY) に設置。
  • 日本からのPing値は平均 180〜250ms 程度。
  • 通常の裁量トレードでは問題ないが、スキャルピングEAでは若干の約定遅延が出る可能性。

📌 対策:

  • 海外VPS(例:ロンドンやシンガポール)を利用してMT5を稼働させる。
  • EA利用時はVPS経由の接続で安定性を確保。

💰 ③ 入出金・通貨設定の注意

入金方法(2025年現在)

  • クレジット/デビットカード(VISA・Master)
  • bitwallet
  • 国際銀行送金(SWIFT)
  • STICPAY・PerfectMoney など

出金時の注意

  • 入金方法と同じ経路で出金する必要あり(AML規制)
  • クレカ入金分は、入金額までがカード返金、利益分はbitwalletや銀行送金で出金。
  • 国際送金の場合、中継銀行手数料(約2,000〜4,000円) が発生することがある。

📌 おすすめ設定:

  • 口座通貨を「JPY」または「USD」で開設(両替リスクを減らす)。
  • bitwallet経由の入出金が日本人には最もスムーズ。

📄 ④ 税金・申告(海外FX扱い)

  • Tradeviewは 海外FX業者(ケイマン諸島ライセンス) のため、
    日本では 「雑所得(総合課税)」 として扱われます。
項目内容
税区分雑所得(総合課税)
税率最大55%(所得税+住民税)
控除損失の繰越控除なし(国内FXとは異なる)
必要書類MT5の「口座履歴レポート」または「年間取引履歴」

📌 注意:

  • 国内FXのような「申告分離課税20.315%」は適用されません。
  • 複数の海外口座(XMやTitanFXなど)を使っている場合は合算して申告が必要。

🧮 ⑤ スプレッド・取引コスト

  • Tradeviewは ECN(ILC口座)STP(Xレバレッジ口座) に分かれています。
口座タイプスプレッド手数料レバレッジ最低入金額
ILC(ECN)0.0pips~$5/lot(往復)最大1:200約$1,000
X Leverage(STP)約1.5pips~無料最大1:500約$100

📌 注意:

  • MT5でECN口座を選ぶ場合、取引手数料が別途発生します。
  • MT4とMT5でスプレッド・約定スピードが微妙に異なることがあります。

⚙️ ⑥ EA(自動売買)の利用時注意

  • MT5は MQL5 言語を使用。MT4のEAはそのまま使えません。
  • EAを再設計するか、MQL5用のものを入手する必要があります。
  • 高速バックテストが可能(マルチスレッド対応)。

📌 注意点:

  • バックテスト時は「GMT+2」設定に合わせて検証。
  • ニュース発表時はスプレッドが急拡大するため、ストップ幅の狭いEAはリスク大。

📈 ⑦ 夏時間(DST)によるズレ

  • 欧州・米国夏時間の影響で、MT5チャートの時間が1時間前倒しになります(3月末〜10月末)。
  • 日足チャートの切り替わり時間やEAのロジックに影響する場合あり。

📌 対応策:

  • EA設定に「GMT offset」項目がある場合は、夏時間に合わせて「+3」に変更。
  • 裁量トレーダーは、日足が切り替わる時間を確認(通常:日本時間7:00→8:00)。

🧾 ⑧ 法的側面とサポート体制

  • Tradeviewは ケイマン諸島CIMAライセンス(No.585163) 登録。
  • 日本の金融庁登録業者ではないため、
    日本の投資者保護制度(信託保全など)の対象外。

📞 サポート体制

  • 日本語サポートあり(メール:jp@tvmarkets.com
  • 返信対応:平日9:00〜18:00(日本時間)

✅ 日本でTradeview MT5を使うときのポイント

分類内容・注意点
⏰ 時間差GMT+2/+3 → 日本時間+7時間の差
💻 通信ロンドンサーバー接続・VPS利用推奨
💰 入出金bitwallet推奨/同経路出金ルールあり
💸 税金雑所得扱い・総合課税(最大55%)
⚙️ EAMT4非互換・MQL5で再構築
📆 夏時間GMT+2⇄+3でEA設定要確認
🏦 金融庁未登録業者・自己責任での利用
🆘 サポート日本語対応あり(平日メール対応)

❓ MT5 に関する Q&A(Tradeview/TVMarkets)

Q回答
MT5 は使えますか?はい。Tradeview は MT5 をサポートしており、FX/CFD/株式/先物などマルチアセットでの取引に対応しています。
MT5 でどんな資産が取引可能?FX、コモディティ、株式、指数、先物など、多様なアセットがMT5で取引可能と案内されています。
MT5 での機能上の特徴は?MQL5 による自動売買(EA/スクリプト)対応 。買い・売り注文量(ボリューム情報)などの市場情報アクセス可能 。カスタマイズ可能なワークスペース、ドッキングチャート等のチャート操作性。
MT5 を使うにはどうすればいい?クライアントポータル(MT5 Cabinet)からログインし、アカウントの概要を確認したり資金操作を行ったりできます。
MT5 の口座通貨/対応通貨は?USD や JPY を含む複数通貨をサポートしており、口座開設時に通貨選択が可能。
最低入金額・レバレッジは?プランにより異なりますが、X Leverage アカウントでは最低入金 $100、ILC アカウントなどでは異なる最低額が設定されていることが報告されています。
レバレッジは最大で 1:400 までという案内が複数レビューに見られます。
スプレッド・手数料はどうなっている?スプレッドは “0.0 pips から” という案内があり、ECN 型口座(ILC など)では手数料(往復)が発生するタイプがあるようです。
MT5 で EA(自動売買)は使えますか?はい。MQL5ベースの EA やスクリプトが動かせます。ただし、MT4 対応の EA はそのまま使えず、変換・再構築が必要です。
取引実行・約定方式は?一部のアカウントで市場実行(Market Execution)方式が採られており、複数の流動性プロバイダー(LP)を通して透明性のある価格提供をしているというレビュー情報があります。
MT5 のチャート/時間足/インジケーター数は?Tradeview の公式サイトでは具体的インジケーター数などは詳述されていませんが、「高度な設定」「多プロセス対応」「マルチアセット向けの機能」などの強みが紹介されています。
価格配信・休日・市場時間の変更は?祝日など市場が休場の際、取引時間が変動することがあります。Tradeview の “Trading Conditions & Events” ページで、対象商品別の時間変更情報が案内されています。
利用者の評価・出金対応は?利用者レビューでは、「出金が迅速」「株式・先物・米国株へのアクセスが良い」といった好意的な意見が見られる一方、「プラットフォームは改善の余地あり」等の指摘もあります。
規制・信頼性面での懸念は?WikiFX などでは、Tradeview Markets が「未規制」または規制体制に不確実性があるとの評価が見られます。
また、レビューサイトでも「信頼性を慎重に判断すべき」という意見があります。

💹 Tradeview(トレードビュー)のMT5まとめ

  • 対応資産:FX、株式、指数、コモディティ、先物などのマルチアセット取引に対応
  • 取引方式:NDD/ECN方式(ILC口座など)で透明性が高い
  • レバレッジ:最大1:400〜1:500(口座タイプによる)
  • スプレッド:0.0pips〜(ECN口座では手数料別途)
  • 自動売買:MQL5対応EA利用可(MT4との互換性なし)
  • 特徴:高速約定・板情報(Depth of Market)・詳細な分析機能
  • 注意点:サーバー時間はGMT+2/+3(日本時間+7時間)、税制は海外FX扱い(総合課税)
  • 最低入金額:STP口座 約$100〜、ECN口座 約$1,000〜

📌 まとめ
TradeviewのMT5は、多資産・高機能・透明性の高い取引環境を提供する上級者向けプラットフォーム。
ただし、時差・税金・EA互換性には注意が必要です。

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