ThreeTrader(スリートレーダー)のMT4について

目次

🛠 ThreeTrader の MT4 の基本機能・仕様

項目内容
プラットフォーム対応デスクトップ(Windows)、モバイル(iOS/Android)、Web 版(WebTrader)も提供
チャート/時足・表示9 の時間足(タイムフレーム)/3 種類のチャートタイプ
インジケーター・描画ツール標準で 30 個の組み込みインジケーター、24 個の描画オブジェクト
EA / 自動売買対応対応(MQL4 言語での自作 EA の使用が可能)
注文執行方式・口座タイプECN(NDD)方式を採る。Pure(手数料なし型/スプレッド型)と Raw(超低スプレッド+手数料型)を選択可能
最小取引単位・最大ロット・ポジション制限最小 0.01 lot(マイクロロット)
スプレッド・手数料Pure 口座ではスプレッド最低 “0.5 pips 〜”、手数料なし
レバレッジ最大 1:1000
マイナス残高保護 / ゼロカットあり(残高がマイナスになった場合、口座残高を 0 にリセット)
取引できる銘柄/市場アクセスFX(通貨ペア)、金属、商品、指数、CFD など各種
口座通貨・マルチアカウントUSD/JPY など複数通貨対応の案内あり

✅ MT4 を使うメリット(ThreeTrader 上での利点)

  1. 普及性・互換性が高い
    MT4 は世界中で広く使われており、EA(自動売買・スクリプト)、インジケーターなど豊富な資源とコミュニティが存在するため、ツール選択肢が多い。
  2. 使いやすいチャート機能・分析ツール
    複数時間軸、カスタムインジケーター、描画ツールが揃っており、テクニカル分析に向く環境が整っている。
  3. 自動売買・EA 利用可能
    自分で EA を作ったり、既存の EA を導入して運用できる。
  4. 低コスト取引が可能
    Raw 口座ではスプレッド 0 から、Pure 口座でも比較的タイトなスプレッドと手数料なしを選ぶオプションがある。
  5. Web・モバイルでもアクセス可
    インストール不要な WebTrader、モバイルアプリ版もあり、どこでもアクセスできる利便性。

⚠ MT4 利用時の注意点・制限

  • スリッページ・約定差異
    デモ環境・実口座環境ともに、特に相場が激しく動く場面ではスリッページが発生する可能性あり。
  • 取引限度・ポジション制限
    1 回あたり最大 80 lot、全体で最大 200 lot という制限が設けられている。
  • 口座タイプ間のシンボル名違い
    Raw 口座では通貨ペア表記に “.raw” が付く形式を採用するものあり。Pure 口座では通常の通貨ペア名。
  • MT5 との相違・機能差
    最近 ThreeTrader は MT5 を導入した旨の発表があり、将来的には MT5 の方が拡張機能や銘柄数などで有利になる可能性あり。
    ただし、MT5 では現時点で Demo 版は “近日対応” とされており、完全移行してはいないようです。
  • 地域規制・利用可否
    各国の金融規制により、利用できない地域がある可能性。ThreeTrader は “Restricted Regions” の案内を行っている。

⚙️ ThreeTrader の MT4 設定ポイント・注意点

🔸 1. 口座情報設定

  • ログイン情報(口座番号・パスワード・サーバー名)は、ThreeTrader のクライアントポータル登録時にメールで送られます。
  • MT4 起動後、「ファイル → 取引口座にログイン」から入力します。
  • サーバー名は「ThreeTrader-Live」または「ThreeTrader-Demo」などを選択。
    (※口座種別によりサーバーが異なる場合があります)

🔸 2. 言語設定(日本語化)

  • メニューの「View(表示)」→「Languages(言語)」→「Japanese(日本語)」を選択。
  • 再起動後、日本語表示になります。

🔸 3. 時間表示

  • MT4 の標準時間は GMT+2(または GMT+3)
  • 日本時間とずれがあるため、チャート表示時に「+7時間」ほど加えて考える必要があります。
    (例:MT4で14:00 → 日本時間では21:00頃)

🔸 4. チャート表示・分析

  • チャート上で右クリック → 「プロパティ」でローソク足や背景色をカスタマイズ。
  • テンプレートを保存しておくと、他の通貨ペアにも同じ設定を適用できます。
  • 「挿入 → インディケータ」で RSI、MACD、ボリンジャーバンドなどの基本指標が利用可能。

🔸 5. EA(自動売買)利用時の注意

  • 「ツール → オプション → 自動売買を許可」にチェックを入れる必要あり。
  • ThreeTrader の MT4 では スキャルピング・EAともに制限なし
  • ただし、極端に高頻度なトレード(数ミリ秒単位)はサーバー負荷の関係で制限されることがあります。

🔸 6. スリッページ・約定速度

  • ThreeTrader は ECN方式(NDD)採用のため、原則リクオートなし。
  • ただし、指標発表時や高ボラティリティ時にはスリッページが発生する可能性があります。
  • 約定速度は比較的速く、0.01秒~0.1秒程度の実測報告が多いです。

🔸 7. サーバー時間・週末メンテナンス

  • サーバー時間(GMT+2/+3)はヨーロッパ市場基準。
  • 土曜・日曜はメンテナンスでログイン不可になる場合があります。

⚖️ MT4 と MT5 の違い(比較表)

比較項目MT4(現行版)MT5(新世代版)
リリース年2005年2010年
プログラム言語MQL4MQL5(より高速・複雑)
対応ブローカー非常に多い徐々に増加中
取引方式FX中心(CFDも対応可)FX+株式・先物などマルチアセット対応
注文の種類4種類(成行・指値・逆指値など)6種類(ストップリミットなど追加)
時間足の数9種類21種類
標準インジケーター約30種類約38種類
板情報(DOM)表示非対応対応(Depth of Market)
バックテスト機能シングルスレッド(遅め)マルチスレッド+クラウド対応(高速)
EA互換性MQL4用EAのみ使用可MQL5用EAのみ使用可(互換なし)
操作感シンプル・軽量機能的・やや複雑
ThreeTrader対応状況(2025年時点)✅ 完全対応(ライブ/デモ)⚙️ 準備中(順次導入予定)

⚠️ 日本でThreeTraderのMT4を使う際の注意点まとめ


🕒 ① 時間表示のずれ(日本時間との時差)

  • MT4の標準時間は 「GMT+2(冬時間)」または「GMT+3(夏時間)」
  • 日本時間(GMT+9)とは 6~7時間の時差 があります。

| 例 | MT4時間 | 日本時間(実際) |
|—|—|
| 00:00 | 07:00 または 08:00 |
| 12:00 | 19:00 または 20:00 |

📌 対策
チャートの時間を日本時間に合わせたい場合は、
「インジケーター(JPN_TimeやLocalTime)」を追加表示して調整すると便利です。


💬 ② 日本語化設定

ThreeTraderのMT4は英語版で提供されますが、日本語表示に変更可能です。

手順:

  1. MT4上部メニュー → 「View(表示)」
  2. 「Languages(言語)」 → 「Japanese(日本語)」
  3. 再起動

💡 一部のメニュー・システムメッセージは英語のまま残ることがあります。


💻 ③ 通信・サーバー遅延(Ping)

  • サーバーは主に シンガポールまたはロンドン に配置。
  • 日本からのPing値(通信速度)は通常 80~150ms 程度。
  • これは問題のないレベルですが、スキャルピングEA を使う場合は約定ズレに注意。

📌 対策

  • VPS(バーチャル専用サーバー)を利用し、シンガポールや香港のサーバー経由で接続すると高速化可能。
  • ThreeTraderはVPS提携あり(条件により無料提供あり)。

💰 ④ 入金・出金の通貨と為替差

  • 口座通貨は USD・JPY など選択可能。
  • 日本から入金する場合、為替手数料 が発生する可能性あり。
  • 国内銀行振込では「中継銀行手数料」も考慮が必要。

📌 おすすめ

  • 口座通貨を「JPY」に設定しておくと、為替差リスクを抑えられます。
  • bitwalletやSTICPAYなど、日本対応のオンラインウォレット利用も便利。

🧮 ⑤ 税金・確定申告

  • ThreeTraderは海外FX業者のため、日本の「雑所得」扱いとなります。
  • 他の海外FX業者(XMやTitanFXなど)と同様に、損益は総合課税(最大45%+住民税10%)
  • 国内FX(分離課税20.315%)とは異なるため注意。

📌 対策

  • 年末にMT4の「口座履歴」→「期間指定」→「レポート保存」で損益を出力し、確定申告に利用。

📈 ⑥ データ更新・夏時間切替のズレ

  • 欧州夏時間(3月末〜10月末)に切り替わる際、
    チャートの1時間分がずれたり、日足の区切りが変わることがあります。

📌 対策

  • 日足ベースのインジケーターやEAを使う人は、この期間は確認必須。
  • EA使用時はバックテストを「GMT+2/+3」基準で設定しましょう。

🔒 ⑦ 規制面(日本の金融庁登録ではない)

  • ThreeTraderは バヌアツ金融ライセンス(VFSC) で運営。
  • 日本の金融庁登録業者ではないため、日本居住者向け公式広告・勧誘は行っていません。
  • ただし、日本語サポート・日本人トレーダー対応は問題なし。

📌 注意
金融庁の規制対象外なので、トラブル時は自己責任。
サポートは英語・日本語対応チーム(メール・チャット)で行われます。


📧 ⑧ 日本語サポート

  • サポート対応時間:平日 10:00〜19:00(日本時間目安)
  • 公式サイトの「ライブチャット」または「support@threetrader.com」宛てに日本語メールでOK。

戦略案 1:マルチタイムフレーム順張り + 押し目/戻り狙い戦略

概要

長めの時間足でトレンド方向を確認し、中短期足で押し目(上昇トレンドなら下押し)/戻り(下降トレンドなら上戻し)を捉えてエントリーする戦略。

手順例

  1. トレンド方向の判断(上位足)
     日足や4時間足でトレンド方向を確認(移動平均線、トレンドライン、ADX などを併用)。
  2. 押し目/戻りの発生を待つ(中・短期足)
     たとえば、トレンドが上昇であれば 1時間足や30分足で価格が一時的に下がってきたところを探る。
     サポート水準、水平線、フィボナッチ・リトレースメントなどを目安にする。
  3. エントリー
     逆戻りが一巡してトレンド方向に再び動き始めたところで入る。
  4. 損切り・利確
     - 損切り:直近の高値/安値を基に設定
     - 利確:トレンドの継続を見越して、前回山・谷を越えるあたり、あるいはフィボナッチ拡張水準を目安に

ポイント・注意点

  • スプレッドや手数料を意識して、損切り幅を若干広めにとる余裕を持たせる
  • トレンドがあいまいなレンジ相場ではダマされやすいため、ADX や ATR などボラティリティ・フィルターを併用
  • ポジションサイズ管理を厳格に行う(資金の一定割合以上をリスクにさらさないように)

戦略案 2:スキャルピング/超短期戦略(小幅ブレイク or リバーサル狙い)

概要

時間軸を超短期(1分足、5分足など)にし、小さな価格変動を素早く取りにいく戦略。ThreeTrader の低スプレッド条件を活かした手法。

手順例

  1. 流動性高い通貨ペアを選ぶ
     例:EUR/USD、USD/JPY、GBP/USD などスプレッドが安定しやすいペア。
  2. 時間帯選定
     ロンドン〜ニューヨーク時間帯など流動性が高くスプレッドが狭くなる時間を狙う。
  3. エントリーシグナル
     - 短期移動平均線のクロス
     - ボリンジャーバンドの外側タッチ → 中央バンドへ戻る動き
     - 一定幅のレンジブレイク(ティック急増を伴う)
  4. 利確/損切り
     非常にタイトに設定(例:数 pips ~ 5 pips 程度)
     またはトレーリングストップで少しでも利益を伸ばす運用

ポイント・注意点

  • スリッページ・約定遅延・スプレッド急拡大に注意
  • EA(自動売買プログラム)を使うなら、高速処理・最適化が重要
  • 取引回数を抑え、過度な頻度にならないように注意

戦略案 3:ニュース/経済指標トレード戦略

概要

重要な経済指標発表や政策発表などをトリガーに、発表後の急変動を捉える戦略。

手順例

  1. 経済カレンダーで指標をチェック
     事前に発表予定の指標を把握(例:雇用統計、金利発表、GDP 速報など)。
  2. 発表前のポジション整理
     指標発表のタイミングでのスプレッド拡大・急変動リスクを回避するため、発表直前にはポジションを持たないか縮小しておく。
  3. 発表後の動きを見てエントリー
     a) 初動方向についていく(ブレイクフォロー)
     b) 過剰反応後の反転を狙う(リバウンド戦略)
  4. 利確・損切り
     - 損切りをタイトに(ただしスプレッド拡大も考慮)
     - 利確は、価格が動いた範囲の半分、あるいは次のサポート/レジスタンス水準を目安に

ポイント・注意点

  • 発表直後はスプレッドが急拡大する可能性が高いため、滑り・約定拒否に注意
  • 初動を待ってからエントリーする戦法が比較的安全
  • 指標予想値との差が大きい場合は逆方向に強く動くこともあるため、想定外リスクを考慮

📋 ThreeTrader MT4 に関する Q&A

No.質問回答
1MT4 で扱える口座タイプは?Two types:Raw Zero(ロースプレッド+手数料型)Pure Spread(手数料なしスプレッド型) が用意されています。
2レバレッジはどのくらい?FX 通貨ペアおよび貴金属で最大 1:1000 のレバレッジが提供されています。
3デモ口座とライブ口座は同じ条件?デモ口座は同じ商品、スプレッド、レバレッジ条件を用意していると案内されています。ただし、実際の注文執行や約定スピードはライブ口座と完全には同じにはならない可能性があります。
4マージンコール/ロスカット水準は?マージンコール:証拠金維持率 80%、 ロスカット(強制決済): 20% となっています。
5残高がマイナスになった場合はどうなる?ネガティブバランス保護(ゼロカット) を提供しており、残高がマイナスになった場合は 0 に戻されます。
6複数口座を持てますか?はい、異なる戦略で使いたい人向けに複数の取引口座を持つことが可能です。追加口座はクライアントポータル経由で申請できます。
7デモ口座の有効期限は?非アクティブ状態だと 90日後に自動的に有効期限切れになります。
8最低入金額は?* Pure Spread 口座:$100 USD(または同等通貨) * Raw Zero 口座:$1,000 USD(または同等通貨)
9コミッションは?Pure Spread 口座ではコミッションなし。Raw Zero 口座では 1 ロットあたり $4(往復) のコミッションが課されます。
10MT4 上での EA / 自動売買は可能?はい、EA/自動売買は許可されています。スキャルピングや複雑な戦略も対応と案内されています。
11MT4 の取引時間(Forex 市場時間)は?月曜 00:01 ~ 木曜 23:59、金曜 00:01 ~ 23:55(サーバー時間ベース)

✅ まとめ:日本で使うときのコツ

注意点対策ポイント
時間のずれ日本時間インジケーターを使う
通信速度VPSを活用して低Ping化
為替手数料口座通貨をJPYに設定
税金年末に損益レポート出力で申告準備
夏時間変更EA・日足分析は時差確認
サポート日本語対応メールで問い合わせ可能

💡 結論:どちらを使うべき?

タイプおすすめプラットフォーム理由
初心者/慣れたい人MT4操作がシンプルで情報量が多い。ThreeTraderでも安定運用可。
EA・検証派トレーダー⚙️ MT5(今後)高速バックテスト、複数ポジション管理、板情報機能が魅力。
スキャルピング/短期派MT4(Raw口座)軽量で約定が速く、手数料型で取引コストが低い。
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