HFM(Hotforex)のスワップフリーについて

目次

🔹 スワップフリー(イスラム口座)とは?

  • 通常、FXではポジションを翌日に持ち越すと スワップ(金利差調整分) が発生します。
  • しかしイスラム教の戒律では「利子を受け取る/支払う」ことが禁止されているため、
    HFMでは スワップが発生しない口座タイプ(スワップフリー口座) が用意されています。

👉 HFMでは「イスラム口座」という名前で提供されています。


🔹 スワップフリー口座の特徴

  1. スワップ(金利)が発生しない
    → 長期保有してもスワップ課金がゼロ
  2. 一部銘柄で「管理手数料」が発生する場合あり
    • 例えば、主要通貨ペア(EURUSD, USDJPYなど)は完全にスワップフリー
    • ただし、ボラティリティが高い通貨ペアや貴金属・CFDなどは、一定日数を超えると「固定手数料(1ロットあたり数ドル/日)」が発生する場合あり
  3. 申請制
    • 通常の口座を開設後、マイページから「スワップフリー申請」を行う
    • HFMの承認を受けると口座がスワップフリー化される

🔹 スワップフリーが適用できる口座タイプ

HFMでは以下の口座でスワップフリーを利用可能です:

口座タイプスワップフリー対応補足
マイクロ口座✅ 可能少額運用OK
プレミアム口座✅ 可能標準的な口座
ゼロ口座(ECN)✅ 可能スキャルパーにも対応
HF Copy口座✅ 可能コピートレード専用
PAMM口座❌ 非対応投資家・運用者間の仕組み上不可

🔹 スワップフリーの注意点

⚠️ 無制限に使えるわけではなく、以下の制限があります:

  • 長期間のスワップ狙いトレードは禁止
    (スワップフリーを悪用した「スワップアービトラージ」は口座凍結対象)
  • 特定銘柄は日数制限あり
    (例えばゴールド・仮想通貨などは7日以降に手数料発生など)
  • 口座開設後にサポートへ申請が必要
    デフォルトではスワップフリーにならない

🔹 メリット / デメリット

✅ メリット

  • 長期保有してもスワップ負担がない
  • イスラム教徒以外でも利用できる(申請時に制限なし)
  • スキャルピングやデイトレードでも使いやすい

⚠️ デメリット

  • 特定銘柄では日数制限後に管理手数料が発生
  • スワップアービトラージは利用不可(規約違反で口座閉鎖リスク)

通常口座とスワップフリー口座のコスト比較シミュレーション


🔹 前提条件

  • 取引数量:1ロット(=100,000通貨)
  • 保有期間:30日間(1か月)
  • 為替レートやスワップポイントはHFMの平均値を参考(あくまでシミュレーション用の概算)
  • スワップは1日ごとに発生、金利差や商品ごとに大きく異なる

🔹 シミュレーション例(USDJPY・XAUUSD)

銘柄通常口座(スワップあり)スワップフリー口座
USDJPY 1ロット買い約 -3 USD/日 × 30日 = -90 USD0 USD
USDJPY 1ロット売り約 +1 USD/日 × 30日 = +30 USD0 USD
XAUUSD(金)1ロット買い約 -6 USD/日 × 30日 = -180 USD0 USD(7日以降は管理手数料発生の可能性あり)
XAUUSD(金)1ロット売り約 -3 USD/日 × 30日 = -90 USD0 USD(7日以降は管理手数料発生の可能性あり)

🔹 解説

  • USDJPY買いポジション(通常口座)
    → 1か月で約 -90ドルのスワップコスト
    → スワップフリー口座ならゼロ
  • USDJPY売りポジション(通常口座)
    → 1か月で約 +30ドルのスワップ利益
    → スワップフリー口座では「0」になるので利益は得られない
  • XAUUSD(金)の買いポジション(通常口座)
    → 1か月で約 -180ドルのスワップ負担
    → スワップフリーならゼロ(ただし7日以降は管理手数料の可能性あり)

🔹 通常口座とスワップフリー口座のコスト比較シミュレーションまとめ

  • スワップフリー口座は 長期保有でもコストゼロ なので、スワップが重い通貨(TRY, ZAR, XAUUSDなど)に有利
  • ただし「スワップ益を狙う戦略」には向かない(利益もゼロになるため)
  • CFDや金など一部銘柄は 一定日数を超えると管理手数料 がかかる可能性あり

高金利通貨での通常口座とスワップフリーのコスト差

高金利通貨(トルコリラ・南アフリカランド)はスワップのインパクトが非常に大きいため、通常口座とスワップフリー口座のコスト差が一目瞭然になります。


🔹 前提条件

  • 取引数量:1ロット(=100,000通貨)
  • 保有期間:30日間(1か月)
  • スワップは参考値(ブローカーにより変動しますがHFMの平均値を想定)

🔹 シミュレーション(USDTRY・USDZAR)

銘柄通常口座(スワップあり)スワップフリー口座
USDTRY 1ロット買い-25 USD/日 × 30日 = -750 USD0 USD
USDTRY 1ロット売り+20 USD/日 × 30日 = +600 USD0 USD
USDZAR 1ロット買い-10 USD/日 × 30日 = -300 USD0 USD
USDZAR 1ロット売り+8 USD/日 × 30日 = +240 USD0 USD

🔹 解説

  • 高金利通貨を買うとき(USDTRY買い、USDZAR買い)
    → 通常口座では毎日大きなマイナススワップが積み重なり、1か月で数百ドル以上のコスト
    → スワップフリー口座ならゼロ。長期保有戦略に圧倒的に有利。
  • 高金利通貨を売るとき(USDTRY売り、USDZAR売り)
    → 通常口座では大きなプラススワップを得られるが、スワップフリー口座では利益が発生しない。
    「スワップ狙いのトレード」には不向き

🔹 高金利通貨での通常口座とスワップフリーのコスト差まとめ

  • 高金利通貨の買いポジションを長期保有するなら、スワップフリー口座の圧勝
  • 高金利通貨の売りポジションでスワップ益を狙いたいなら、通常口座の方が有利
  • スワップフリーは「スワップ負担をゼロにしたい人向け」であり、「スワップ益狙い」には使えない

🔹 HFM(HotForex)のスワップフリー Q&A

【基本編】

Q1. スワップフリーとは何ですか?
A. 通常の口座ではポジションを翌日に持ち越すとスワップ(金利差調整)が発生しますが、スワップフリー口座ではこれが発生しません。イスラム教の利子禁止ルールに対応するために設けられた仕組みです。

Q2. イスラム教徒でなくても利用できますか?
A. はい。HFMでは誰でもスワップフリーを申請可能です。

Q3. どの口座タイプでスワップフリーが利用できますか?
A. マイクロ口座、プレミアム口座、ゼロ口座、HF Copy口座で利用可能です。PAMM口座など一部は対象外です。


【申請・利用方法】

Q4. スワップフリー口座を使うにはどうすればいいですか?
A. 通常口座を開設した後、マイページから「スワップフリー申請」を行います。HFMの承認後、その口座がスワップフリー化されます。

Q5. 申請に審査はありますか?
A. 基本的には簡単な申請で可能です。ただしHFM側が取引目的をチェックする場合があります。


【コスト・条件】

Q6. スワップがゼロなら完全にコストがかからないのですか?
A. 主要通貨ペア(USDJPY, EURUSDなど)はスワップ完全ゼロですが、一部の銘柄(例:XAUUSD(金)、仮想通貨など)は一定日数を超えると「管理手数料」が発生する場合があります。

Q7. スワップフリーにするとスワップポイントを受け取れなくなりますか?
A. はい。スワップフリーでは「マイナススワップが免除」される代わりに「プラススワップもゼロ」になります。


【取引・運用面】

Q8. スワップフリーは長期保有に向いていますか?
A. はい。特にスワップ負担が重い通貨(例:TRY, ZAR, XAUUSD)を長期保有するトレーダーに向いています。

Q9. スワップフリーでスワップ狙いのアービトラージは可能ですか?
A. 不可です。HFMの規約で禁止されており、悪用すると口座凍結や取引制限のリスクがあります。

Q10. スキャルピングやデイトレードで利用するメリットはありますか?
A. 短期売買でも「持ち越すことがある場合」にコスト削減になるためメリットがあります。ただし即日決済が基本のトレーダーには大きな差はありません。


🔹 Q&Aまとめ

  • スワップフリー口座は スワップ金利が発生しない口座
  • イスラム教徒以外でも申請可能
  • 長期保有に強いが、スワップ益も得られない
  • 一部銘柄は「管理手数料」が発生する場合あり
  • アービトラージ目的は禁止

🔹 まとめ

  • HFMのスワップフリー口座は イスラム教徒以外でも利用可能
  • 主要通貨ペアは完全スワップゼロ
  • CFDや仮想通貨など一部銘柄は「管理手数料」が発生する場合あり
  • 長期投資やスワップ負担が大きい通貨を扱う人にメリット大
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