目次
スワップ/ロールオーバーとは何か
- スワップ(またはロールオーバー)とは、ポジションを日をまたいで保有したときに発生する金利差調整のことです。FX では金利の高い通貨を保有する側が金利を受取り、逆方向の保有者が支払う場合が多いです。
- 各銘柄/通貨ペア・買い(ロング)/売り(ショート)それぞれでスワップ率は異なります。
- FXGT には「スワップゼロ(スワップフリー)」の条件が設定された銘柄や口座タイプもあります。
スワップ発生時間・3倍スワップデー
発生時間(付与時刻)
- FX/メタル/エネルギーなど通常の通貨ペア・CFD のスワップは、MT4/MT5 のサーバー時間 23:59:59(ロールオーバー時刻) に自動で付与/徴収されます。
- 日本時間で換算すると、夏時間:午前 5:59:59、冬時間:午前 6:59:59 のあたりに該当する時間になることがあります。
- 暗号通貨(Crypto)は、スワップとは別に 資金調達手数料(funding fee) として 1 日複数回(4 時間ごとなど)に付与/徴収されます。
3 倍スワップデー(週末調整)
- 週末(土日分の利息調整)をまとめて付与するため、通常のスワップが 3 倍になる日があります(いわゆる週末調整)。
- FX/メタル/エネルギー銘柄は 水曜日 に 3 倍スワップが発生することが多いです。
- 株価指数・株式銘柄は 金曜日 に 3 倍スワップになる傾向があります。
スワップゼロ(スワップフリー)ルール
- FXGT では一部銘柄・口座タイプにおいて、スワップゼロ(保有してもスワップ発生しない) または条件付きでスワップ発生が先延ばしになるシステムがあります。
- 例えば、PRO 口座では通常保有後 7 日目からスワップが発生、ECN 口座では 4 日目から発生する設定といった説明が出されています。
- イスラム口座(スワップフリー口座)対象顧客向けに条件付きでスワップゼロを提供しているとの記載もあります。
スワップの計算方法・例
- 基本的な計算式(FX/通貨ペア)について、FXGT FAQ に以下のような説明があります:
> 計算式例
口座通貨 USD・LNKUSD を 10 ロット買 (ロング) →
10 × 1 × (−0.020%) = −0.002 LNK
→ さらに為替レートで USD に換算 → USD 引き落とし という例が示されています。 - クロス円(JPY とのペア)の場合は、スワップポイント(提示値) × ロット数 で日本円換算する方式が使われることもあります。
- スワップは 変動することがあり、事前通知なくレートが変更されることがあります。
利益/コストとしての意味・使い方
プラススワップ(受取り)
- 金利の高い通貨を買って低金利通貨を売るポジションを持てば、スワップをもらえる可能性がある
- 長期保有型の戦略(スワップ狙いトレード)では、このプラススワップを利益の一部にすることができる
マイナススワップ(支払い)
- 逆方向のポジション、低金利通貨を買って高金利通貨を売る場合は**スワップ費用(マイナススワップ)**が発生
- 長期保有ではこのコストが累積し、為替差益を打ち消すリスクもある
注意点・リスク
- スワップは毎日かかる・変動する:スワップ率は固定ではなく、流動性・金利政策等で変わる可能性あり
- スワップゼロ条件をよく確認:スワップゼロはすべての銘柄/口座に適用されるわけではない
- 週末調整の 3 倍スワップ:水曜/金曜の 3 倍日は、ポジションを持つ方向によってはコストが大きく跳ねる
- ロスカットリスク:スワップ狙いでレバレッジを上げすぎていると、為替差損で証拠金割れを起こす可能性が高くなる
- スワップのみの出金不可:通常、スワップだけを出金することはできず、ポジションを決済した後に利益として扱われます
どの通貨がスワップ狙いに有利か?
FXGTのスワップは「口座タイプ(PRO / ECN 等)・銘柄・口座通貨・日付」で変動します。
1) FXGT公式で見つけた“例”(主要ペアのページ抜粋)
- EUR/USD(例):スワップ(Long)≈ +3.68 /(Short)≈ −10.59(表示例)。
- GBP/USD(例):スワップ(Long)≈ −3.31 /(Short)≈ −3.98(表示例)。
- AUD/USD(例):スワップ(Long)≈ −0.84 /(Short)≈ −2.77(表示例)。
- USD/JPY(例):スワップ(Long)例として +29.59(表示)/(Short)+3.21(別表示あり:口座タイプにより数値差あり)。
(注)上記は FXGT サイト内の表の“表示例”で、ページや選択した口座タイプによって同じ通貨でも数値が異なることが確認できます。FXGT自身もスワップは「毎日変動する」と明記しています。
2) これをどう読むか(重要)
- FXGT の表記は 「Long(買い)/Short(売り)」別に値が出ているので、どちらが“受取(プラス)”でどちらが“支払(マイナス)”かを必ず確認してください。
- 同じ通貨ペアでも 口座タイプ(PRO・ECN・Mini 等)や口座通貨(USD/JPYなど)で表示値が変わるため、あなたの口座条件に合わせて Markets ページで確認する必要があります。
3) 「スワップ狙いに有利」な通貨の見立て(FXGTの表示を踏まえた判断ポイント)
- **長期で“受け取り(プラススワップ)”になっている側を買う(ロング)**のが基本。FXGTの例では USD/JPY のロングが比較的大きめのプラスになっている表示があり、短期〜中期のスワップ収益を期待しやすい(ただし変動リスクあり)。
- EUR/USD のロングは小幅プラスのケースがあり、軽めのスワップ狙いに使える可能性。
- AUD/JPY や NZD/JPY、豪ドル系(AUD/USD 等)は通例で金利差があるとプラススワップ候補になりやすいが、FXGTのページでは銘柄ごとに値がマチマチなので必ず個別確認が必要。
4) 実務的なチェック&計算方法(必須)
- FXGT の Markets → 該当ペア → 口座タイプ を見る(ここに Long/Short のスワップが表示)。
- スワップの単位(ポイント/日)を確認。FX の場合、計算式は:
Lots × Contract Size × Point Value × Swap Points
(FXGT FAQ の式)。 - 週末は 3倍スワップ(週末調整)になる日があるので注意(FX/メタルは水曜、株式系は金曜等)。
5) 最終アドバイス(実際にスワップ狙いする前に必ずやること)
- あなたの口座タイプ(PRO/ECN/Mini 等)を指定して Markets の該当行を確認する。表示が日々変わるのでトレード直前にチェック。
- 為替変動リスクとスワップのバランスを必ず計算する(スワップ受取よりも為替差損が大きくなることが普通に起きる)。
- 3倍スワップ日(週末調整)をまたぐ保有はコストが跳ねる/受け取りが増えるので戦略的に扱う。
FXGT スワップに関する Q&A
質問 | 回答 |
---|---|
Q1:スワップ(ロールオーバー/金利調整)とは何ですか? | ポジションを日をまたいで保有したとき、通貨間の金利差に応じて「受け取り」または「支払い」が発生する費用または収益のこと。FXGT では毎日定められた時刻にスワップが付与または徴収されます。 |
Q2:スワップはいつ発生しますか? | 通常、FX・メタル・エネルギー銘柄では毎日所定の時刻に発生します。FXGT では「土日以外の毎日 29:59(日本時間表記)」にスワップが適用されるという記述があります。 |
Q3:週末調整(3倍スワップ)があるのはいつですか? | 通常のスワップが 3 倍される「週末調整日」が設定されています。FX・メタル・エネルギー銘柄では 水曜日 に 3 倍スワップが付与されるケースが多いです。株価指数や株式など一部銘柄では 金曜日 に設定されていることがあります。 |
Q4:スワップを回避する方法(スワップフリー/イスラム口座)はありますか? | はい。FXGT は特定条件下で「スワップフリー口座(イスラム口座)」を提供しています。該当口座を申請すれば、一定期間スワップや管理手数料なしで保有できるケースがあります。 |
Q5:ポジションを決済する前ならスワップはかからないですか? | はい、FXGT の FAQ によると、ロールオーバー時間(例:毎日 23:59 GMT+3 相当時間)前にポジションを閉じればスワップ料金は発生しません。 |
Q6:スワップポイントだけを出金できますか? | いいえ、スワップだけを単体で出金することはできません。スワップで得た利益は保有ポジションを決済した後に証拠金に反映され、決済後に出金可能になります。 |
Q7:スワップ率や金額は固定ですか?変動しますか? | 変動します。スワップ率は金利政策・市場金利・流動性などの影響を受けて、業者が予告なく変更することがあります。 |
Q8:スワップを確認するにはどうすればいいですか? | MT4/MT5 上で、気配値表示 → 銘柄を右クリック → 「仕様」からスワップ情報を確認できます。MT5 の表示メニューから「銘柄」を選ぶ方法でも可能です。 |
Q9:スワップ発生時間(日本時間)はどのようになりますか? | FXGT では夏時間・冬時間により若干ずれる可能性があります。日本時間で「毎日 29:59(=翌日 5:59 相当)」に適用されるという案内が出ています。 |
Q10:スワップ狙いで長期保有は有利ですか? | 長期保有でプラススワップを狙うトレードも可能ですが、マイナススワップになる場合や為替変動のリスクでマイナスになる可能性もあります。FXGT に関する情報では、多くの通貨ペアはマイナススワップ傾向が強いという指摘もあります。 |
🔍 まとめ
- スワップ確認方法
MT4/MT5で銘柄の「仕様」からスワップ情報を確認できます - スワップフリー期間
ゴールドや株価指数など一部銘柄では、最初の数日間スワップが発生しません。
たとえば、PRO口座なら6日間、ECN口座なら3日間など。 - 仮想通貨・暗号資産
通常、仮想通貨自体には金利がないためスワップ対象外。ただし、FXGTではポジション保有中にレバレッジ手数料が発生します - 変動性とリスク
スワップは日々変動し、長期保有では費用になることが多いため、銘柄・タイミング・口座タイプを考慮する必要があります