レバレッジとは(再確認)
レバレッジは、証拠金(自己資金)を担保にして、その何倍もの取引を行える仕組みです。
高レバレッジ = 少ない資金で大きなポジションを持てる可能性。ただし、逆方向に動いたときのリスクも拡大します。
Exness では、「最大レバレッジを設定できる(変更可能)」方式を採っており、また「無制限(Unlimited)」オプションも存在します。
Exness におけるレバレッジの仕組み・制限
以下が、Exness のレバレッジに関する主要なルール・制限・条件です。
項目 | 内容 |
---|---|
最小レバレッジ | 1:2 が最小設定(=レバレッジをほぼ使わないような状態) |
通常の最大レバレッジ | 多くの口座・通貨ペアで最大 1:2000 まで設定可能な場合あり |
無制限レバレッジ (Unlimited Leverage) | 条件を満たせば “1:Unlimited”(無制限)を選べる可能性あり |
無制限レバレッジ適用条件 | – 口座の資金(equity)が USD 5,000 未満 であること – 少なくとも 10 回以上の決済済み注文(ペンディング注文を除く)があること – 総取引量が一定以上(例:5 standard lot など)必要という記述あり – 無制限レバレッジはすべての銘柄には適用されない(exotic 通貨ペア、仮想通貨、株、指数、商品などは固定マージン制) |
資金(equity)に応じたレバレッジ上限の変動 | 資金が増えると段階的にレバレッジ上限が引き下げられる仕組みがある: – USD 0 ~ 4,999.99 → 1:Unlimited または 1:2000 – USD 5,000 ~ 29,999.99 → 1:1000 – USD 30,000 以上 → 1:500 |
地域/規制による制限 | Exness は複数の地域ライセンスを持っており、EU・英国などの厳しい規制下ではレバレッジが制限されることがある(例えば、EU 規制ではリテール口座に 1:30 上限など) |
レバレッジ変更方法 | ユーザーはマイページ(Personal Area)から口座の最大レバレッジ設定を変更可能。ただし、既存のポジションには影響しないか、変更できない場合もある |
経済指標発表時の調整 | 重要な経済指標発表前後には、レバレッジ上限を自動的に 1:200 に制限するなどの措置があるという記述あり |
レバレッジの適用例(USD/JPY 等通貨ペアでのケース)
たとえば USD/JPY(ドル円)を取引する場合、
- 資金が少ない段階(例:口座資金 < USD 5,000)であれば、無制限レバレッジまたは 1:2000 を利用できる可能性があります(ただし条件を満たす必要あり)
- 資金が増えるにつれ、1:1000 → 1:500 のように上限レバレッジが引き下げられていく可能性があります
- ただし、もしあなたが日本在住で、Exness が日本居住者向けに特定の条件を適用していれば、上記の「グローバル条件」がそのまま使えない可能性があります。
リスク・注意点
- 無制限レバレッジは高リスク:小さな価格変動で証拠金が大きく変動し、強制決済(ロスカット)される可能性が高まります。
- 条件を満たさないと使えない:無制限を使うには取引実績や取引量、口座残高の下限など、いくつかの条件があるため、それをクリアしておく必要があります。
- 規制地域での制限:Exness のどの地域ライセンス下で登録しているかで、法的に提供可能なレバレッジに制限がかかることがあります。
- 既存ポジションに影響しないこともある:レバレッジを後から変更しても、既に保有しているポジションには適用されないことがあります。
- 指標発表時や高ボラティリティ時:これらの時間帯にはレバレッジ上限が引き下げられたり、証拠金要求が厳しくなる可能性があります。
Exness 無制限レバレッジまとめ
✅ 利用可能条件
無制限(Unlimited)レバレッジを使うためには、以下の条件を満たす必要があります:
- 口座残高(Equity)が 5,000 USD 未満
- 10回以上の決済済み取引(未約定注文はカウントされない)
- 総取引量が一定基準以上(例:5ロット以上など)
- 無制限が利用できるのは 特定の主要通貨ペア に限られる
✅ 適用範囲
- 対象:主要通貨ペア(例:USD/JPY、EUR/USD など)
- 対象外:エキゾチック通貨、仮想通貨、株式、指数、金・原油などの商品(これらは固定マージン制)
✅ 制限がかかるケース
- 口座残高が 5,000 USD を超えると自動的に制限(例:1:1000 に切り替わる)
- 残高が 30,000 USD を超えると 最大 1:500 に制限
- 重要な経済指標発表や高ボラティリティ時には一時的に 1:200 に制限
✅ メリット
- 少額資金でも大きな取引が可能
- スキャルピングや短期取引で効率よく資金を回せる
✅ リスク・注意点
- わずかな逆行で証拠金が急減 → ロスカットのリスクが非常に高い
- 無制限レバレッジは「小資金+短期取引向け」であり、大きな資金運用には不向き
- 利用できるのはグローバル口座で、日本居住者が EUライセンス口座 を開設した場合は使えない(最大1:30など規制あり)
📌無制限レバレッジまとめ
Exness の「無制限レバレッジ」は:
- 5,000 USD 未満の小資金口座限定
- 主要通貨ペアのみ対応
- 取引実績が一定数必要
という条件つきで利用可能。
👉 実際には「少額でハイレバ短期トレードを試したい人向け」で、資金が増えると自動的にレバレッジは制限されます。
ドル円(USD/JPY)で無制限レバレッジを利用した場合の必要証拠金シミュレーション表
計算ルール
- 取引数量(ロット)= 1ロット = 100,000 通貨(USD基準)
- 証拠金(Margin) = 取引数量 × 為替レート ÷ レバレッジ
- レバレッジ「無制限」の場合 → 証拠金は ほぼゼロ(実際は最小必要額のみ)
- Exness では無制限レバレッジの場合、1ロットあたり 約0 USD 証拠金 で建てられる(理論上)
シミュレーション表(USD/JPYを1ドル=150円と仮定)
ロット数 | 通貨量(USD) | 通常レバ1:500 の場合 必要証拠金 | 無制限レバレッジの場合 必要証拠金 |
---|---|---|---|
0.1ロット | 10,000 USD | 約 20 USD | 0 USD(理論上) |
1ロット | 100,000 USD | 約 200 USD | 0 USD |
5ロット | 500,000 USD | 約 1,000 USD | 0 USD |
10ロット | 1,000,000 USD | 約 2,000 USD | 0 USD |
ポイント
- 無制限レバレッジを使えば、ほぼ証拠金ゼロで大きなポジションを持てます。
- ただし、証拠金が少なすぎるため、ほんの数pipsの逆行で口座が飛ぶ(ロスカットされる)リスクが極めて高いです。
- 実際には、Exness がシステム的に「最低限必要なマージン」を設定しているので、完全にゼロではなく「数ドル程度」の証拠金は必要になります。
Exnessのレバレッジ Q&A
Q1. Exnessの最大レバレッジはどれくらいですか?
A1.
通常は 最大1:2000、条件を満たせば 無制限(Unlimited) まで利用可能です。
Q2. 無制限レバレッジは誰でも使えますか?
A2.
条件を満たしたトレーダーのみ利用可能です:
- 口座残高が USD 5,000 未満
- 過去に一定数以上の決済済み取引(例:10回以上)
- 総取引量が基準を満たすこと
これらをクリアすると 1:Unlimited が選択できるようになります。
Q3. 資金(口座残高)が増えるとレバレッジはどうなりますか?
A3.
資金量によって上限が引き下げられます:
- 0 ~ 4,999 USD → 1:2000 または無制限(条件付き)
- 5,000 ~ 29,999 USD → 最大 1:1000
- 30,000 USD 以上 → 最大 1:500
Q4. すべての銘柄で無制限レバレッジを使えますか?
A4.
いいえ。
無制限レバレッジは 主要通貨ペア が対象です。
エキゾチック通貨、仮想通貨、株式、指数、商品(金や原油など)は 固定マージン制 が適用され、レバレッジは制限されます。
Q5. 経済指標やイベント時はどうなりますか?
A5.
重要な経済指標(例:米雇用統計)や高ボラティリティ時には、一時的に 最大1:200 などに制限されることがあります。
Q6. レバレッジは自分で変更できますか?
A6.
はい。マイページ(Personal Area)から設定可能です。ただし、すでに保有中のポジションには影響しない場合があります。
Q7. 日本在住でも無制限レバレッジを利用できますか?
A7.
Exness のどの地域ライセンス下で口座を開設しているかによります。
EUや英国ライセンスでは最大1:30などの厳しい制限がありますが、国際ライセンス(グローバル向け) を通じて開設すれば、上記の高レバレッジが利用できるケースが多いです。
👉 まとめ
まとめると、Exness のレバレッジは 条件を満たせば世界トップクラスの柔軟性 があり、
- 少額なら「無制限」も可能
- 資金が増えると段階的に制限
- 銘柄や時間帯でも制限あり
という仕組みになっています。