easymarketsのレバレッジ2000倍、レバレッジ変更などについて

目次

レバレッジとは何か(復習)

レバレッジ(leverage)とは、手持ち資金(証拠金)に対して何倍もの取引をできる仕組みのことです。例えば、1:100 のレバレッジなら、1万円(証拠金)で100万円分の取引ができるという意味です。
ただし、損失もその割合で拡大します。高いレバレッジは利益を拡大する可能性を高めますが、逆方向に動いたときの損失リスクも高くなります。 easyMarkets もこの基本原則は同様です。

さらに、easyMarkets は「マージン(証拠金)」という観点から、ポジションを維持するために必要な最低資金を「レバレッジに応じて」決めています。


easyMarkets におけるレバレッジの条件・制限

easyMarkets が提供するレバレッジは、「地域の規制」「口座タイプ」「プラットフォーム」「取引対象(通貨ペア、商品、株、仮想通貨など)」によって異なります。以下、代表的な条件をまとめます。

区分レバレッジの上限/目安備考
EU/オーストラリアなど規制地域(一般投資家/リテール口座)最大 1:30 に制限されるEU の ESMA 規則などによる制約があるため、レバレッジが抑えられることがある。
一部非規制地域/プロフェッショナル口座高レバレッジ(例:1:400 や 1:2000)MT5 では最大 1:2000 のレバレッジを提供することをアナウンスしている例もあり。
プラットフォーム依存Web/標準プラットフォームでは低め、MT4/MT5 では高め例:Web プラットフォームでは 1:200(あるいは 1:200 程度)という情報も見られる。
取引対象(資産クラス)通貨ペアが比較的高レバレッジ、株式や一部商品・仮想通貨は低め取引対象によって許されるレバレッジが変わるという報告例も多い。

具体例として、easyMarkets が公表している情報では:

  • MT5 プラットフォームでは 1:2000 レバレッジを提供する旨のアナウンスがある(ただし、すべての地域・すべての資産に適用されるわけではない)
  • ただし、EU やオーストラリアの規制下では、リテールクライアントには最大 1:30 の制限が適用される可能性があるという記載も多く確認される
  • Web プラットフォームでは “最大 1:200” という情報も一部で報じられている例がある

実際に適用されるレバレッジを確認すべきポイント

あなたが契約中または契約しようとしている口座での「実際のレバレッジ」を把握するには、以下をチェックすることが重要です:

  1. 居住国/地域および規制
     たとえば EU 内のリテール投資家は ESMA 規則でレバレッジが制限されていることが多いので、easyMarkets がその規定を順守しているなら、上限 1:30 になる可能性があります。
  2. 口座タイプ(リテール/プロフェッショナル/VIP など)
     プロフェッショナル口座や特定の条件を満たしたクライアントには、リテール制限を外して高レバレッジが適用できるケースもあります。
  3. プラットフォーム(Web、MT4、MT5 など)
     たとえば MT5 の場合、アナウンスにより 1:2000 のレバレッジが可能とされているケースがあるようです。
  4. 取引対象資産
     通貨ペアでは比較的高レバレッジが認められることが多いですが、株式・仮想通貨・商品などはレバレッジが低く抑えられることが一般的です。
  5. 証拠金残高やポジション規模
     証拠金額が大きくなると、リスク抑制のために実効的にレバレッジが制限される「段階レバレッジ」方式を採用している場合もあります。
  6. 契約書/取引条件表
     該当口座の取引条件表(レバレッジ一覧、証拠金率一覧など)を確認するのが最も確実です。

レバレッジで特に注意すべき点

高レバレッジを使う際には、以下のリスクについて十分理解・対策しておくことが不可欠です:

  • 強制ロスカット
     価格が逆方向に動いた際、一定水準以下になったら口座全体が自動的に決済されることがあります。
  • スリッページ・滑り
     特に大きな変動時には、注文価格と約定価格にズレが生じる可能性があります(easyMarkets は一部プラットフォームで “No Slippage(ノースリッページ)” を標榜しているようですが、常に保証されるわけではありません)
  • 取引コスト(スプレッド/スワップ等)の影響
     高レバレッジでポジションを持つと、わずかなスプレッドやスワップのズレが大きく利益・損失に影響します。
  • 心理的プレッシャー
     資金が減るスピードが速いため、感情に流されやすくなります。
  • 証拠金追加要求
     証拠金が不足すると追証(追加証拠金)が必要になる可能性があります(ただし、easyMarkets は「マイナス残高保護(Negative Balance Protection)」を提供している、つまり口座残高がマイナスにならないようにする制度を採用しているという説明がある情報もあります)

戦略①:少額資金/短期反発&スキャルピング戦略

概要

レバレッジ1:2000 のメリットを活かし、少額の証拠金でも十分なポジションを取って「価格の短期反発」や「小さな戻りや押し目」を捉えるスキャルピングまたはデイトレード手法です。

手順・ポイント

  1. 前日の終値近辺、または流動性の落ちる時間帯を避け、流動性の高い時間(例えば欧州時間やニューヨーク時間)に狙う。
  2. 通貨ペア(例:主要通貨ペア)で H1 または 30分足チャートを見て、「明確なレンジ」または「明確なサポート/レジスタンス」が機能しているか確認。
  3. レンジの下限/サポートまで価格が下がったところで反発サイン(ピンバー、ヒゲ、複数時間足での反発確認)を待つ。
  4. レバレッジ1:2000を活かして証拠金を抑えつつ、ポジションを持つ。損切りはサポートの少し下(レンジの外)に設定。利確は数十pips(通貨ペアによる)で小さく回収。
  5. 短時間で決済することを前提に、「動きが鈍ければ迷わず撤退」。一気に含み損が膨らむことを避ける。
  6. ポジションサイズ(ロット数)は証拠金に対して慎重に。レバレッジが高い分、ロットを大きくしすぎないように。

この戦略が有効な理由

  • 少ない証拠金でエントリーできるため、「資金が小さいがトレードをやりたい」という環境にフィット。
  • 価格の短期反発を狙うため、相場の転換点やチャートパターンを把握できていれば効率的。
  • レバレッジが高ければ、少しの動きでも利益を出せる。ただし、逆もまた然り。

注意すべき点

  • 価格が予想と逆方向に動いたら、損失がポジションサイズ次第で非常に大きくなります。
  • スプレッド・滑り・手数料・取引コストも事前に把握しておくこと。
  • ロングホールド(長時間保有)向きではない。高レバレッジ+長時間保有=リスク急増。

戦略②:ニュース・指標発表直後のブレイクアウト戦略

概要

重要経済指標(例:米国雇用統計、FOMC声明など)発表直後の急変動を狙い、レバレッジ1:2000のメリットを活かしてブレイクアウトを取りに行く戦略です。

手順・ポイント

  1. 事前に経済指標カレンダーを確認し、相場が反応しやすい時間帯を把握。
  2. 指標発表前にレンジが形成されている通貨ペアを探す(例えば直近数時間、価格があまり動かず一定幅に収まっている)。
  3. 指標発表直後、価格がレンジを「大きく抜けた(=ブレイク)」と判断できるローソク足・出来高の急増を確認。
  4. その方向(上抜け=買い、下抜け=売り)にエントリー。高レバレッジを活かしてポジションを取る。損切りはブレイク前レンジの反対端から少し余裕を持たせて設定。利確はブレイクの勢い・直近高値安値・ATR(平均真幅)などを参考に。
  5. ブレイク直後は相場のスピードが速いので、ポジションを監視し、反転サインが出たら即撤退。トレイルストップを活用するのも一案。

この戦略が有効な理由

  • レバレッジ1:2000なら、小さな証拠金で大きく動く波を捉えられる。
  • 指標発表直後のボラティリティが高い場面を狙うので、短時間での大きなリターンを狙いやすい。
  • 「動くときに動く」場面を狙うことで、ポジション保有時間を短くでき、リスク管理が比較的しやすい。

注意すべき点

  • 指標発表直後は滑り(スリッページ)が発生しやすく、思った価格で約定しない可能性あり。
  • ブレイクが「偽り(ダマシ)」となる可能性が高いので、損切り・撤退ルールをあらかじめ決めておく。
  • レバレッジが高すぎて、証拠金維持率を簡単に割る可能性があるため、ポジションサイズと証拠金余力には細心の注意を払う。

easyMarketsのレバレッジのQ&A

Q1. easyMarkets の最大レバレッジはいくつですか?

A1.

  • MT5 プラットフォームでは、最大 1:2000 のレバレッジが提供されることがあります。
  • WebTrader/アプリ/MT4では、一般的に最大 1:200 前後が多いです。
  • ただし、**居住国や規制(EU, AU など)**により、リテール口座では 最大 1:30 に制限される場合があります。

Q2. どの資産クラスでも同じレバレッジが使えますか?

A2.
いいえ、資産クラスによって異なります。

  • FX(通貨ペア) → 高めのレバレッジが可能
  • 株式・株価指数 → 中程度のレバレッジ
  • 仮想通貨や一部商品(金・原油など) → 低めに制限されることが多いです

Q3. レバレッジは自分で変更できますか?

A3.
はい、一部の口座タイプやプラットフォームでは設定画面から選択できます。ただし、規制地域では固定(例:EU では最大 1:30)で、ユーザーが変更できないケースもあります。


Q4. レバレッジを高くするメリットは何ですか?

A4.

  • 少額の証拠金で大きなポジションを持てる
  • 資金効率が良く、短期取引に有利
  • 利益を拡大できる

Q5. レバレッジを高くするリスクは何ですか?

A5.

  • 少しの価格変動で大きな損失が出る
  • 証拠金維持率が下がりやすく、ロスカットされやすい
  • 精神的プレッシャーが増える

Q6. 強制ロスカットはどうなりますか?

A6.
easyMarkets は証拠金維持率が一定以下になると 自動的にポジションを決済(ロスカット) します。正確な水準は口座条件によりますが、証拠金管理は必須です。


Q7. マイナス残高になることはありますか?

A7.
いいえ。easyMarkets は 「マイナス残高保護(Negative Balance Protection)」 を採用しており、口座残高がマイナスにならないように設計されています。


Q8. プロフェッショナル口座だと違いますか?

A8.
はい。プロ口座では規制制限が緩和され、1:400〜1:2000 など高レバレッジが利用できる場合があります。ただし、一定の取引経験や資産証明が必要です。


Q9. 自分の口座のレバレッジを確認するには?

A9.

  • マイページ(会員エリア)
  • 取引プラットフォームの「口座情報」
  • 契約時の「取引条件表」

これらで必ず確認できます。


👉 まとめ

easyMarkets のレバレッジは「口座タイプ・プラットフォーム・商品」によって大きく変わるので、自分の条件を見直すのが一番確実です。

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