MT5 とは
まず簡単に整理しておくと、MT5(MetaTrader 5) は MetaQuotes 社が提供する取引プラットフォームで、MT4 の後継版です。MT4 に比べて以下のような強化点があります:
- 多時間足・多通貨ペア分析の強化
- 注文種類や約定機能の拡張
- 銘柄種類(株価指数・CFD・商品・先物など)への対応強化
- プラットフォームの表示速度・操作性の向上
この MT5 を BigBoss でも利用できるようになっています。
公式サイトで “About MT5” ページも設けられています。
BigBoss における MT5 の特徴・対応状況
以下、BigBoss における MT5 に関する特徴や仕様を整理します。
項目 | 内容 / 特徴 |
---|---|
利用開始時期 | 2022年4月に、BigBoss が MT5 のリアル口座提供を開始。 |
プラットフォーム対応 | Windows/Mac/スマートフォン(iOS / Android)対応。 |
機能強化 | MT4 の機能をベースに、操作性・カスタマイズ性が改善された “アップデート版” として提供。 |
商品対応 | FX 通貨ペア、CFD(貴金属、株価指数、エネルギー等)、暗号通貨 CFD など幅広く対応。 |
注文方式・約定 | MT5 を通じて NDD / ECN スタイルの注文方式・約定環境が提供される。 |
Mac 版対応 | Mac 版 MT5/MT4 を公式に提供(ただし環境により制限あり) |
スマホ対応 | iOS / Android 用の MT5 アプリでトレード可能。 |
WebTrader 対応 | MT5 の WebTrader 版も提供されており、ブラウザから直接利用可能。 |
MT5 の利用手順・設定方法(BigBoss 向け)
以下は、BigBoss の MT5 を使い始める手順および設定方法の概要です。
ダウンロード・インストール
- BigBoss の会員ページまたは公式サイトで「MT5 / MT4 ダウンロード」ページを開く。
- OS を選んでダウンロード(Windows / Mac / スマホ版)
- インストーラーを起動して画面の指示に従いインストール
- 起動後、BigBoss のアカウント情報(ログインID・パスワード・サーバー名)を入力してログイン
ログイン(PC版・スマホ版共通)
- PC(Windows / Mac)版
MT5 を起動 → 「ファイル」メニュー → 「取引口座にログイン」 → ログインID・パスワード・サーバーを入力 - スマホ(iOS / Android)版
MT5 アプリを起動 → 設定 → 既存アカウントでログイン → ブローカー検索欄で “BigBoss” を入力 → サーバーを選択 → ID・パスワード入力 → ログイン
チャート表示・取引操作
- 複数時間足・複数ペアのチャート表示が可能
- テクニカル指標・描画ツールも豊富に利用可能
- 注文方法:成行、指値・逆指値・ストップ注文、OCO など複数の注文スタイル
- 自動売買(EA)・スクリプトの導入も可能
- 両建ても対応(同一口座内)
MT5 利用上の注意点・制限・留意事項
MT5 を BigBoss で使う際には、次のような点に注意しておいたほうが良いです。
注意点 | 内容 |
---|---|
口座タイプとの紐付け | MT5 を使うには、MT5 対応の口座タイプ(スタンダード/プロスプレッド/デラックス等)を選ぶ必要がある。 |
レバレッジ・銘柄別制限 | MT5 上でも、銘柄(CFD、貴金属、エネルギー、暗号通貨等)ごとに最大レバレッジ上限が設定されている点は変わらない。 |
サーバー選択ミス | ログイン時に適切なサーバー(Real / Demo)を選ばないと接続できない。 |
EA・スクリプトの互換性 | MT4 用に作られた EA・スクリプトはそのまま動かないことがある。移植・改修が必要になるケースあり。 |
Mac 環境の制限 | Mac 版対応はしているが、動作環境や OS バージョンにより不具合が出ることあり。仮想環境(Boot Camp/Parallels 等)が必要になることも。 |
スプレッド・約定差 | MT5 上でもスプレッドや約定環境は本番環境次第なので、狭いかどうかを実際にチェックすること。 |
通信環境・遅延 | ブローカーのサーバー配置・回線経路次第では、通信遅延が発生し注文スリッページのリスクがある。 |
利用者/業者情報からの評価・特徴
以下は、公開されているレビューサイトや公式情報から集められた BigBoss × MT5 関連の内容です。
評価・特徴 | 内容 |
---|---|
MT5対応 | BigBoss は MT4 と MT5 の両方をサポートしています。EA(自動売買)、カスタムインジケーターなども利用可。 |
動作・操作性 | MT5 の方がチャートの表示が滑らか、時間足・インジケーター・描画ツールの種類が多く、操作が高速・快適という声が多い。スキャルピングをするトレーダーから 「MT5 の方がサクサク動く/レスポンス良い」 という評価がある。 |
約定力に関する主張 | “透明性のある ECN 環境” を採用している、プロスプレッド口座などでは約定力が高いとされている。 |
スプレッド/コスト | スプレッドは変動制で、流動性のある時間帯では比較的狭くなる。例として USD/JPY 等で “約 1.3-1.5pips~” というレビューでの目安が報じられている。プロスプレッド口座ではより狭めを期待できるが、手数料込みでの実質コストを見る必要がある。 |
EA 運用に関しての自由度 | BigBoss は EA の利用制限が比較的緩いという情報があります。自動売買もサポートされており、スタンダード口座・プロスプレッド口座ともに MT5 を使った EA の実装が可能という評価。 |
実際のユーザーからの“批判的・注意すべき”ポイント
ただし、良い評価ばかりではなく、利用者やレビューサイトで指摘されているマイナス面・注意点もあります。
注意点/改善の余地 | 内容 |
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スプレッドの変動幅が大きい/拡大する時間帯がある | 流動性が低い時間帯(早朝、指標発表前後など)ではスプレッドが急に拡大することがあります。EA を使う際はスプレッドの最大幅を見込んで設定する必要があります。 |
EA/スキャルピングでの制限・ストップレベル | 銘柄によってストップレベル(指値・逆指値注文を出す際に現在価格から最低限離さなければならない幅)が設定されていることがあって、これがスキャルピング EA のパフォーマンスに影響する可能性があります。 |
MT4 → MT5 の EA の互換性問題 | MT4 用に作られた EA がそのまま MT5 で動かないケースも報告されており、MT5 用に再調整・対応させる必要がある。 |
口座残高によるレバレッジ制限が影響する | スプレッドの狭いプロスプレッド口座でも、口座残高が一定以上になるとレバレッジが制限されるため、EA 運用量やポジション数を拡大したい場面で制限にあたる可能性あり。 |
総合評価
以下は、「スプレッド・約定速度・EA 運用」という観点で BigBoss の MT5 がどのようなタイプのトレーダーに合っているか、またどこに注意すべきかをまとめたものです。
向いている人 | 適している理由 |
---|---|
スキャルピング・短時間トレードをする人 | MT5 の高速表示・注文操作のスムーズさ、プロスプレッド口座での比較的狭いスプレッド環境が評価されている。 |
EA を使いたい/複数の自動売買戦略を試したい人 | EA 利用の制限が少ない、MT5 と MT4 両方対応しており、EA を導入しやすい環境が整っているという声あり。 |
高レバレッジを用いて効率よく取引を行いたい人 | プロスプレッド口座およびデラックス口座で、高レバレッジを許可しており、小資金でも取引規模を拡げられる可能性あり。 |
注意・デメリット・向いていない可能性がある人 | 内容 |
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指標発表時や流動性が薄い時間帯に取引する人 | スプレッド拡大のリスクが高く、不利になる取引が出やすい。EA を使う場合、こうした時間帯の処理を考慮する必要あり。 |
ストップレベル等細かい注文制御が必要な EA を使う人 | 指値/逆指値が設定可能な幅(ストップレベル)が銘柄によって制限されるため、細かい設定を伴う EA やスキャルピング EA は一部制約を受けることあり。 |
大口ポジション・口座残高が多くなる人 | レバレッジ制限や証拠金要件の変更の対象になる可能性があるので、想定している取引量によってはコスト高になる可能性あり。 |
BigBoss(ビッグボス)MT5 Q&A
Q1. BigBossではMT5を使えますか?
A1. はい。BigBossはMT4とMT5の両方に対応しており、PC版(Windows/Mac)、スマホアプリ版(iOS/Android)、WebTrader版が利用可能です。
Q2. MT4と比べてMT5の違いは?
A2. 主な違いは以下の通りです:
- チャートの時間足が増えてより細かい分析が可能
- 注文方法の種類が増えて柔軟なトレードができる
- CFDや株価指数など幅広い銘柄に対応
- 動作速度が改善されており、サクサク操作できる
Q3. MT5でEA(自動売買)は使えますか?
A3. はい、利用可能です。ただし MT4用EAはそのままでは動作しない ため、MT5専用のEAを使う必要があります。
Q4. どんな口座でMT5を使えますか?
A4. BigBossの以下の口座タイプで利用可能です:
- スタンダード口座
- プロスプレッド口座
- デラックス口座
(いずれもMT4かMT5を選択して開設します)
Q5. MT5のインストール方法は?
A5.
- BigBoss公式サイトからダウンロード(PC/スマホ版あり)
- インストール後、MT5を起動
- 「取引口座にログイン」を選び、BigBossから発行されたログインID・パスワード・サーバー情報を入力
- ログイン完了後、取引開始
Q6. MT5で取引できる銘柄は?
A6.
- FX通貨ペア(USD/JPY, EUR/USDなど)
- 貴金属(XAU/USDなど)
- 株価指数CFD(日経225、S&P500など)
- エネルギー(原油など)
- 仮想通貨CFD(BTC/USDなど)
Q7. MT5でのスプレッドはどうですか?
A7. MT4と基本的に同じです。
- スタンダード口座 → スプレッド込み(変動制、やや広め)
- プロスプレッド口座 → スプレッド極小+取引手数料方式(実質コストは低め)
Q8. MacでもMT5は使えますか?
A8. はい。Mac版のMT5が提供されています。ただし環境によっては仮想化ソフト(ParallelsやBootCamp)を使ったほうが安定する場合があります。
Q9. MT5のWeb版はありますか?
A9. はい。WebTrader版が提供されており、ソフトをインストールせずにブラウザ上で直接トレード可能です。
Q10. MT5を使うメリットは何ですか?
A10.
- 高速で安定した動作
- チャート・インジケーターが充実
- CFDや暗号資産まで幅広い銘柄に対応
- スキャルピングやEA運用もしやすい
👉 まとめ
BigBossのMT5は「高機能・高速・幅広い銘柄対応」で、裁量トレード・自動売買の両方に向いています。特にスキャルピングや複数銘柄分析をしたい人におすすめです。