Exness(エクスネス)の口座タイプには、初心者~プロまでのトレーダーを対象とした複数の種類があります。それぞれの特徴をわかりやすく比較してみましょう。
目次
Exnessの口座タイプの種類
Exnessの口座は大きく「スタンダード (Standard)」系と「プロフェッショナル (Professional)」系に分かれており、それぞれ目的や手数料・スプレッドなどが異なります。
以下が主な5種類です:
- Standard Cent(スタンダードセント)
- Standard(スタンダード)
- Pro(プロ)
- Raw Spread(ロースプレッド)
- Zero(ゼロ口座)
各口座タイプの主な特徴比較
口座タイプ | 対象ユーザー・特徴 | スプレッド(目安) | 手数料(コミッション) | 最低入金額 / その他条件 |
---|---|---|---|---|
Standard Cent(スタンダードセント) | 極少額で始めたい人、初心者向け。リスクを小さくして実戦練習したい人に適する。 | 約 0.3 pips〜 | コミッションなし。スプレッドで収益モデル。 | 最低入金額の制限なし/支払い方法の最低限度額に依存 |
Standard(スタンダード) | 初心者〜中級者。多様な銘柄が扱える。取引コストを抑えたいが、極限低スプレッドよりは手軽さ重視。 | 約 0.2 pips〜 | コミッションなし。スプレッドに含まれる。 | 最低入金額制限なし/支払方法の最低限度額に依存する場合あり |
Pro(プロ) | 中上級者、頻繁に取引するトレーダー。スプレッドをできるだけ狭めたいが、極端なコスト重視スタイルではない人。 | 約 0.1 pips〜 | 通常はコミッションなし。スプレッドでコストが発生。 | 地域による最低入金要件あり。条件を満たすと高レバレッジ可能など。 |
Raw Spread(ロースプレッド) | スキャルピング等、極めて低スプレッドを重視するトレーダー。市場の流動性の恩恵を受けたい人。 | 0.0 pips から始まることが多い(流動性の良い時間帯など条件による) | ロットあたり一定のコミッションあり(片道で USD 約 3.50 等) | 最低入金額あり(地域による) |
Zero(ゼロ口座) | 極端に取引コストを下げたいトレーダー。大口取引や短期売買が多いスタイル。 | 0.0 pips から/特定の銘柄でほぼスプレッドなしの時間帯あり | 非常に低めのコミッション(例:ロット片道で USD 0.05 〜など) | 最低入金額あり/地域や口座残高など契約条件次第で制限あり |
共通の特徴・注意点
- 複数口座の開設が可能
Personal Area(PA)から、MT4/MT5プラットフォームで複数の取引口座を持つことができます。 - レバレッジの上限
多くの場合、高いレバレッジ(例:1:2000など)を選べますが、口座タイプ・地域・口座残高などの条件によって上限が制限されることがあります。 - 証拠金維持率/ロスカット・ゼロカット
すべての口座タイプでロスカットやゼロカット(追証なし)制度が適用されることが多いですが、発生する証拠金維持率のレベル(例マージンコール・証拠金維持水準)はタイプによって異なります。
取引頻度・予算・リスク許容度について
Exness(エクスネス)の口座タイプは多いので、おすすめが変わります。ここでは 取引頻度・予算・リスク許容度 を軸に整理してみますね。
1. 取引頻度別
- たまにトレードする(週1〜数回)
👉 Standard口座- スプレッドはやや広めでも、手数料無料なので分かりやすい
- 入金額の制限なしで気軽に始められる
- 長期投資やスイングトレード派に向いている
- 毎日取引する(デイトレード中心)
👉 Pro口座- スプレッドが狭く、手数料なし(コストが読みやすい)
- 約定の安定性も高く、中上級者が扱いやすい
- 超短期トレード(スキャルピング多数)
👉 Raw Spread口座 or Zero口座- 0.0pipsからの極小スプレッド
- 手数料(コミッション)は発生するが、頻繁な取引では総コストを下げやすい
2. 予算別(入金額・運用資金)
- 数千円〜数万円の少額で練習したい
👉 Standard Cent口座- 「セント単位」で管理されるため、リスクが小さくリアル練習に最適
- 少額資金でも本番環境を体験可能
- 10万円前後〜安定運用をしたい
👉 Standard口座 / Pro口座- コストと使いやすさのバランスが良い
- レバレッジも柔軟に設定可能
- 数十万〜大口資金で本格運用
👉 Pro / Raw Spread / Zero口座- スプレッド・手数料のバランスが最適化されており、大きなロットでの取引に適する
3. リスク許容度別
- 低リスク派(損失は最小限に抑えたい)
👉 Standard Cent口座- 小ロットで練習可能
- リアル相場を学びつつ大きな損失を避けられる
- 中リスク派(ある程度の資金を効率よく回したい)
👉 Standard口座 / Pro口座- コストは低め、仕組みがシンプルで管理しやすい
- 高リスク許容派(積極的に短期で稼ぎたい)
👉 Raw Spread / Zero口座- スキャルピングやEA(自動売買)と相性が良い
- 手数料型なので取引量が多いほど有利
取引頻度・予算・リスク許容度まとめ
- 初心者 & 少額練習 → Standard Cent
- 低予算で気軽に始めたい人 → Standard
- 中〜上級者でデイトレード主体 → Pro
- スキャルピングや自動売買、ハイリスク許容 → Raw Spread / Zero
Exness 口座タイプに関するQ&A
注意点
1. 金融庁ライセンスの非取得
- Exness は世界的に複数の金融ライセンスを保有していますが、日本の金融庁には未登録です。
- そのため「日本居住者は利用不可」と規約に明記している場合があり、口座開設ができない/制限がかかるリスクがあります。
- 実際には日本語サイト・サポートも提供されていますが、自己責任での利用となります。
2. 入出金の制限
- 日本の銀行振込は 一時的に利用できなくなることがある(2024年も国内銀行出金が停止した時期あり)。
- クレジットカードや電子ウォレット(STICPAY、Skrill、Netellerなど)に依存するケースが多いです。
- 利益分はカードに戻せず、別の方法で出金が必要になる点にも注意。
3. 日本円建て口座の有無
- Exness では JPY建て口座を選択可能。
- ただし、JPY以外の口座を選ぶと為替手数料が発生するため、日本在住者はJPY口座を使うほうが効率的です。
4. 税金の扱い
- Exness は海外FXに該当するため、日本では 雑所得(総合課税)扱い。
- 国内FX(申告分離課税・最大税率20.315%)と異なり、海外FXは 累進課税(最大55%) になります。
- 損益通算や損失繰越もできないため、課税面で不利です。
5. レバレッジ規制の違い
- 日本国内FX業者は最大25倍まで。
- Exness では無制限レバレッジも可能ですが、日本居住者として利用すると 金融庁ルールを逸脱している状態になります。
- ハイレバを使う場合は「強制ロスカット水準(証拠金維持率)」をよく確認する必要があります。
6. 規約違反リスク
- 日本在住者が Exness を使うこと自体が「規約違反」とみなされる可能性があります。
- その場合、最悪「口座凍結・出金拒否」といったリスクがゼロではありません。
✅ 簡易まとめ
- 法的にはグレーゾーン → 金融庁未登録のため、トラブル時に保護なし。
- 入出金方法が不安定 → 国内銀行送金が止まることがあるので、代替手段を確保。
- 税金は国内業者より不利 → 雑所得扱い、累進課税。
- レバレッジは魅力だがリスク大。
- 最悪の場合、規約違反で口座凍結リスクも考慮すべき。
📊 取引スタイル別おすすめ口座
取引スタイル | おすすめ口座 | 一言コメント |
---|---|---|
初心者・練習用 | Standard Cent | 少額で安全にリアル取引を体験できる |
少額スタート・気軽に取引 | Standard | 手数料なし・シンプルで分かりやすい |
中級者・デイトレ中心 | Pro | スプレッド狭め+手数料なしでコスパ良し |
スキャルピング・EA運用 | Raw Spread | スプレッド最小、手数料型で短期売買に最適 |
大口・超低コスト重視 | Zero | スプレッド0固定で大量取引に有利 |
まとめ
Exness(エクスネス)の口座タイプは大きく 2系統5種類 に分かれます👇
🔹 スタンダード系(初心者向け)
- Standard Cent:少額(セント単位)で練習用。リスクを抑えてリアルトレード体験可能。
- Standard:シンプルで手数料なし。少額〜中規模の取引に向く。
🔹 プロフェッショナル系(中上級者向け)
- Pro:スプレッド狭め・手数料なし。デイトレ〜スイング向け。
- Raw Spread:スプレッド極小(0.0pips〜)、手数料あり。スキャルピングに最適。
- Zero:銘柄によってスプレッド0固定、手数料あり。大口・短期売買向け。
👉 まとめると:
- 初心者/少額練習 → Standard Cent
- 気軽に始めたい → Standard
- 中級以上・安定重視 → Pro
- スキャルピング/超低コスト重視 → Raw Spread or Zero