TradersTrust(TTCM)の口座別タイプ

TradersTrust(TTCM)が提供している口座タイプ(アカウントタイプ)について、公式情報をもとに詳しくまとめます。特徴の違い、向いている人なども一緒に整理します。


目次

TTCMの口座タイプの種類

TTCM には主に以下のような口座タイプがあります。用途やトレードスタイルに応じて選べるようになっているのが特徴です。

口座タイプ最低入金額スプレッドコミッションレバレッジ最小取引単位その他の特徴
Classic$50(または相当通貨) 最低約 1.5ピップス(可変スプレッド) コミッションなし 最大 1:3000 0.01ロット 初心者向け。取引コストを抑えたい人、まずは少額で始めたい人向け。
Pro$500 スプレッドは “0ピップス” が可能(タイトなスプレッド) 約 $3/ロット/サイド(取引ごと) 最大 1:3000 0.01ロット スプレッドを抑えてコストを重視する中級〜上級者向け。取引量が多くなる人にメリットあり。
VIP$5,000(または相当通貨) “0ピップス” が可能。非常にタイトなスプレッド 約 $1.5/ロット/サイド 最大 1:3000 0.01ロット 大口トレーダー/プロ仕様。スプレッドと手数料のバランスが良く、コスト効率が高い。
その他ほかに、デモ口座、Islamic口座、Copy Trading や MAM/PAMM(口座管理)などの機能も提供しています。

各口座タイプの比較・向き不向き

特性Classic が向いてる人Pro が向いてる人VIP が向いてる人
初期コスト・資本少額で始めたい中程度の資本を持っていてコスト削減を考える資本が十分にあり、コストを最小限にしたい
スプレッド vs 手数料スプレッドが広め、手数料はなし ⇒ 成行きでコストがスプレッド中心スプレッドは狭くなるが手数料有り ⇒ 総コストで見れば有利になることもあるスプレッド・手数料ともに最も有利。ただし入金維持額や取引量を求められることもある
取引頻度少なめ・トレードスタイルを試したい初心者中〜高頻度で取引する人非常に頻繁 or 大ロットで取引するトレーダー
スケーリング・短期取引少し不利になることも(スプレッド分が影響してくる)スプレッドコスト低減で有利短期・スキャルピングなどには非常に適している

各口座の注意・補足点

  • 通貨ペアや取引商品:Classic/Pro/VIP いずれも、提供されている取引インストゥルメント(FX通貨ペア、株価指数、暗号通貨、金属、原油等)は共通で幅広いものが使えることが多い。
  • ベース通貨:USD, EUR, JPY, GBP など複数通貨が選べる。口座の通貨を選ぶことで、為替差損・手数料を抑える工夫ができる。
  • レバレッジ:最大 1:3000 を提供。ただし規制の都合や口座が属する地域によって制限がある場合も。
  • 取引サーバー位置・実行方式:全口座において STP / NDD(ディーリングデスクを介さない方式)が採用されており、リクオートなし、レート拒否なしを売りにしている。
  • 最低取引量:0.01ロットが多く、ミニマム取引量は小さく設定されている。

スプレッドと手数料の実質コスト

TradersTrust(TTCM)の口座タイプを利用する際に、公式スペックだけでは見えにくい「注意点」や「維持コスト(隠れコスト含む)」を整理しました。

  • Classic口座
    • 手数料無料だが、スプレッドが広め(約1.5pips〜)。
    • 短期売買やスキャルピングではスプレッド分が大きな負担になる。
    • 「初心者向け」とされるが、実際は取引頻度が低い人向け
  • Pro口座
    • スプレッドは最小0pips~で非常に狭い。
    • 代わりに手数料 $3/lot/side(往復$6/lot)。
    • 1lot(10万通貨)を取引した場合、往復で約600円前後(レートによる)。
    • 中〜高頻度で取引する人にとってはClassicより有利。
  • VIP口座
    • スプレッドはほぼ最小、さらに手数料がProの半額($1.5/lot/side)。
    • 大口取引者やプロにとって最も低コスト。
    • ただし最低入金額が$5,000と高い。

スワップポイント(オーバーナイト金利)

  • 全口座共通で発生
  • 取引通貨ペアや方向(ロング/ショート)によりプラス・マイナスが大きく異なる。
  • 高レバレッジを効かせて長期間ポジションを持つと、スワップ負担が急増する。
  • イスラム口座(スワップフリー)も用意されているが、条件付き(通常は宗教的理由の証明が必要)。

為替手数料(両替コスト)

  • 口座通貨を「JPY」以外(USDなど)で開設し、日本円で入金した場合は自動両替される。
  • このとき決済会社レート+スプレッドが上乗せされ、数%程度のコストになることがある。
  • 日本在住者は JPY建て口座を選択したほうが無駄な両替コストを回避できる。

入出金関連のコスト

  • 入金:TTCM側の手数料は無料。ただし銀行やBitwalletの手数料は別途必要。
  • 出金
    • Bitwallet → 1回824円程度(Bitwallet側)。
    • 銀行送金 → 中継銀行を経由する場合、2,000〜5,000円前後かかることがある。
    • カード出金 → 入金額までしか戻せない(利益は他の手段が必要)。

取引環境上の注意点

  • スキャルピング・自動売買(EA):公式には制限なし。ただし極端な高頻度(数百msレベルの取引)はブローカー側で制限がかかる可能性あり。
  • 口座維持手数料:休眠口座(長期間取引・入出金がない場合)に維持手数料が発生するケースあり。 → 数か月放置する予定がある人は要確認。
  • レバレッジ制限:最大1:3000が提供されるが、入金額・残高・取引量によって自動的に制限がかかる(例:残高が一定額以上だと1:500に制限など)。

コストまとめ

  • 短期売買メイン → Pro口座がバランス良し(スプレッド狭+低手数料)。
  • 大口・本格的に取り組む → VIP口座が最適(ただし$5,000以上必要)。
  • 少額でまず試す → Classic口座(ただしスプレッド広いのでコスト感に注意)。
  • スワップや為替手数料を軽視しないこと。特に長期保有・USD建て口座でのJPY入金には要注意。

前提条件

✅TradersTrust(TTCM)の口座タイプごとに、「10万円を入金 → 1lot取引 ×10回」をした場合の取引コストをシミュレーションしてみます。

  • 1lot = 10万通貨(USDJPY) と仮定。
  • 1pipの価値 = 約1,000円(USDJPY = 150円で計算)。
  • 10回の取引 = 10往復(新規+決済)
  • スプレッド・手数料は公式スペックを採用。

各口座タイプのコスト試算

🔹 Classic口座

  • スプレッド:平均 1.5pips
  • 1lotあたりのコスト = 1.5pips × 1,000円 = 1,500円
  • 10回取引 = 1,500円 × 10 = 15,000円
  • 手数料なし
    👉 合計コスト:約15,000円

🔹 Pro口座

  • スプレッド:ほぼ0pips(平均0.1pipsと仮定)
  • 手数料:$6/lot/往復 ≒ 900円($1=150円換算)
  • 1lotあたりのコスト = 0.1pips × 1,000円 + 900円 = 100円 + 900円 = 1,000円
  • 10回取引 = 1,000円 × 10 = 10,000円
    👉 合計コスト:約10,000円

🔹 VIP口座

  • スプレッド:ほぼ0pips(平均0.1pipsと仮定)
  • 手数料:$3/lot/往復 ≒ 450円
  • 1lotあたりのコスト = 0.1pips × 1,000円 + 450円 = 100円 + 450円 = 550円
  • 10回取引 = 550円 × 10 = 5,500円
    👉 合計コスト:約5,500円

比較まとめ(10万円入金で10回取引)

口座タイプコスト(10回分)特徴
Classic15,000円少額から始められるが、スプレッドが広いためコスト高。
Pro10,000円コストがバランス良く、中級者向け。
VIP5,500円コスト最小。ただし$5,000(約75万円)以上の入金が必要。

コストポイント

  • Classicは「少額で始めやすい」ものの、短期売買だとコストが重い。
  • ProはClassicに比べて約 3分の2のコスト に抑えられる。
  • VIPは圧倒的に安いが、資金要件が高い。

口座タイプ別 Q&A

Q1. どの口座が初心者におすすめですか?

  • 答え:少額($50〜)で開設でき、手数料なしの Classic口座
    ただしスプレッドが広いため、短期売買よりも「少額で練習」「取引感覚をつかむ」用途に向いています。

Q2. 取引コストを抑えたいならどの口座?

  • 答え:スプレッドが狭く、手数料が低めの Pro口座 がコストバランス良し。
    さらに資金が十分にあるなら VIP口座 が最安。

Q3. ClassicとProの違いは?

  • Classic:手数料無料だがスプレッドが広い(1.5pips〜)。
  • Pro:スプレッド0pips〜だが手数料 $6/lot(往復)。
    👉 少額取引・回数少なめならClassic、取引頻度が多ければProの方が有利。

Q4. VIP口座は誰に向いている?

  • 答え:最低入金 $5,000 以上。
  • 大ロット取引・高頻度トレード・スキャルピングを行う 上級者・プロトレーダー 向け。
  • 手数料はProの半額($3/lot往復)なので、大きな資金を動かす人に最適。

Q5. レバレッジはどの口座でも同じですか?

  • 答え:はい、最大 1:3000 まで利用可能。
    ただし、入金額や残高が増えると自動的にレバレッジ制限がかかる場合があります。

Q6. 口座通貨は何が選べますか?

  • 答え:USD, EUR, JPY, GBP など複数選択可能。
    日本からなら JPY建て口座を選ぶと両替コストを回避できます。

Q7. どの口座でも取引できる銘柄は同じですか?

  • 答え:はい。FX通貨ペア、株価指数、コモディティ(原油・金属)、仮想通貨など、基本的に全ての口座タイプで同じ商品にアクセスできます。

Q8. EAやスキャルピングは可能ですか?

  • 答え:はい、全口座で利用可能。
    特に Pro / VIP口座 はスプレッドが狭いため、スキャルピングや自動売買に有利です。

Q9. 長期間使わないと維持費はかかりますか?

  • 答え:一定期間入出金・取引がない「休眠口座」は維持手数料が発生する可能性があります。
    利用を続けるなら定期的にログイン・少額取引しておくのがおすすめです。

まとめ

  • Classic → 初心者・少額でFXを試したい人
  • Pro → 取引頻度が多く、コストを抑えたい人
  • VIP → 大口資金を動かし、最安コストを追求したいプロ
目次