FXの基本として以下のような基礎を学ぶことも上級者への道です
FXの基本
FXの円高・円安とは?
円高とは、円の他通貨に対する相対的価値、言い換えると、円1単位で交換できる他通貨の単位数が相対的に多い状態のことです。
逆に、円安とは、円の他通貨に対する相対的価値(円1単位で交換できる他通貨の単位数)が相対的に少ない状態のことです。
例えば、日本人が旅先のハワイで買い物をするため、手元にある1万円をドルに両替するとします。
為替相場が1ドル=100円であれば、1万を100で割った100ドルになります。
しかし、もし為替相場が1ドル=80円であれば、1万を80で割った125ドルになり、また、1ドル=125円であれば、1万を125で割った80ドルになります。
これらを比べると、1ドル=80円の場合は、1ドル=100円の場合と比べて、同じ金額の円についてより多くのドルを取得できるので、円高ということになります。
逆に、1ドル=125円の場合は、1ドル=100円の場合と比べて、同じ金額の円についてより少ないドルしか取得できないので、円安ということになります。
“日本銀行引用”
FXのレバレッジとは?
FXでは、証拠金として預けた資金の何倍もの金額の外国為替取引が可能です。
海外FXとなると、なんと1000倍のレバレッジも当たり前です。
このように少ない資金で多額の外国為替取引ができることを、てこの原理になぞらえてレバレッジ効果と呼んでいます。
FXにあって外貨預金にない最大の特徴が、このレバレッジ効果です。
もちろん、レバレッジ効果を利用せずに、外貨預金と同様に、取引する外貨の金額に見合った証拠金を預け入れて取引することも可能です。
しかし、レバレッジ効果を利用することで、最大で海外FXの場合各会社にもよりますが1000倍以上まで資金効率を高めることができるのです。
ただしレバレッジをきかせるほどハイリスクとなり大きな損失を被るおそれがあることを常に気に留めるておくべきです。
FXのロスカットとは?
初心者にとってロスカットはネガティブなイメージを持たれるかもしれませんが、実はトレーダーを守るためになくてはならない存在です。ロスカットがなければ、損失を拡大させ簡単に借金を背負うことになります。
実はロスカットはトレーダーの資産を守るための保護機能で、損失拡大を防いでくれます。
なぜなら、トレードできない時に為替の大変動が起きても自動的に損切り(強制決済)してくれるからです。
もし突発的な大暴落が発生した時にチャート画面を見ていれば対応できますが、ほとんどの人は忙しいので、完璧に対応するのは難しいです。
そんな時に損失拡大を防いでくれるのがロスカットです。
ちなみに、ロスカットという仕組みは2009年に金商業等府令によりFX会社に義務付けられました。
FXのスプレッドとは?
スプレッドとは、FXで通貨ペアを売買するときの用語です。
FXでは、同じ通貨ペアでも買う時の価格と、売る時の価格が違います。
この価格の差が「スプレッド」と言います。
FXに限らず、外貨を取引する際には、買う時と売る時の価格を変化させて設定されています。
たとえば海外旅行に行くために両替をして、帰国時にあまった現地のお金を日本円に戻す場合なども、同じように買値と売値が違います。
FXでは、この価格の差のことを「スプレッド」と言います。
FXにおいても、売買のたびにスプレッドによる差額が生じます。
そのため、スプレッドはFXをする際の「実質的なコスト」となっています。
これが狭いか広いかで取引に重要な利幅の違いが生まれます。
FX口座を開設させる際は注意したいですね。
スプレッドを表現する場合、売値(Bid)と買値(Ask)の価格差が小さいことを「狭い」、価格差が大きいことを「広い」という言い方をします。
スプレッドの単位は、主に2つあります。
1つは「銭」という単位です。日本円を含んだ通貨ペアで使用されることが多いです。
1円=100銭なので、1銭は0.01円ということになります。
もう1つが「pips」と呼ばれる単位です。日本円を含まない通貨ペアの場合のスプレッドは「pips」(ピップス)という単位で示されることが多いです。
1pipsがいくらなのかは、通貨ペアによって異なります。
例えば、米ドル/円の場合、1pips=0.01円(1銭)、ユーロ/米ドルの場合では、1pips=0.0001米ドルとなります。
スプレッドが1銭の場合は、100通貨の取引を行うと1円のコストに、1万通貨の取引を行えば100円のコストになります。
1銭というと微々たる額のように感じられますが、FXでは1万通貨、10万通貨といった売買を行うこともあるので、感覚ばバグらないように気を付けましょう。
塵も積もればという事です。
FXのスワップポイントとは?
FXのスワップポイントとは、取引をする際の通貨間の「金利の差」のことで、毎日受け取ることができるものです。(金利によっては支払うことになります)
具体的には、FXでは米ドルと円など、ある外貨を買い、もう一方の外貨を売ることになりますが、この時にそれぞれ金利が発生します。
この通貨間の金利差が実際に受け取ることができる(もしくは支払うことになる)スワップポイントとなります。
スワップポイントは必ず利益を得られるものではありません。
トルコリラやメキシコペソなどの高金利通貨を売り、日本円のような低金利通貨を買うと、その金利差を逆に支払わなければなりません。
これをマイナススワップと呼びます。
長期保有をすればするほど支払う金額は大きくなるので、マイナススワップには十分注意しましょう。
FXのリスクとは?
取引の対象となる通貨ペアのレートは市場のケースにより24時間変動します。
FXではレートが予想と反対の方向へ動いた場合(買ポジションの場合は下落、売ポリションの場合は上昇)、その変動により損失が生じるおそれがあります。
また、 FXはレバレッジ取引ができるため、為替レートの変動率に比べ証拠金の損益の変動率が大きく、レートが急激に変動した場合、損失が預け入れた証拠金を上回ることがあります。
さらにレバレッジリスクがあります。
レバレッジによって損失が拡大するリスクです。
例えば、1ドル100円の時、資金100万円に1000倍のレバレッジをかけて10億円分の買いポジションを保有した場合、相場が1円下落すると、1000万円の損失になります。
普通そうなる前にロスカットですね。
レバレッジ無しの場合では1万円の損失で済むため、その差は歴然です。
このように、レバレッジを上げることに比例して損失も大きくなるのが、レバレッジリスクです。
レバレッジは利益を大きくできるメリットもありますが、FXの取引に慣れるまでは、レバレッジを上げるのは抑えるべきかもしれません。
でも、この可能性の大きさがFXの魅力化もしれません。
FX初心者におすすめの通貨
FXの取引では、様々な通貨ペアの中から利益が得られそうなものを選んで売買をします。そもそも、この通貨ペアとはどういう事なのでしょうか?
通貨ペアとは、売り買いする2ヵ国の通貨の組み合わせを意味します。
米ドルと日本円の通貨ペアの場合は「米ドル/円」というように表記します。
左側を「基軸通貨」、 右側を「決済通貨」と呼んでいます。
「基軸通貨」とは、「決済通貨」を取引する際の基準として位置づけられている通貨のことです。
仮に「米ドル/円」であれば、「1米ドルを何円で交換できるのか」を表示します。
なお、「米ドルは世界の基軸通貨」と呼ばれていますが、それは世界的な金融取引において基準として用いられているからです。
ドル/円、ユーロ/ドルの特徴
為替市場では、米ドルとユーロ、日本円の割合が突出して高いと言えそうです。
通貨ペア別の取引シェアを見ても、「ドルストレート」が全体の約9割を占めており、ほぼ独占に近い状態です。
「ドルストレート」とは、米ドルと他の通貨との組み合わせの事を言います。
ドルストレートの中で最も多い取引は、後述する⽶ドルとユーロの組み合わせです。そして、次は日本人にも馴染み深い米ドル/円です。
米ドル/円は流動性が極めて高く、スプレッドも数ある通貨ペアの中で最も狭くなっているので、新規参入しやすいと言えます。
また、レートはテレビのニュースなどでも頻繁に報道されており、得られる情報量もありがたい事に非常に豊富です。
米ドルは「世界の基軸通貨」であり、最も力の強い通貨です。
高金利通貨
やはり、数ある通貨ペアの中でも国内の投資家の間で一番の人気があるのは米ドル/円です。
その理由としては、ニュースでも頻繁に報道されているため為替レートの推移などを把握しやすいことがまず挙げられるでしょう。
また、米ドルに次ぐ世界の基軸通貨をめざして誕生した欧州のユーロも注目です。
日本では、他にも高金利国通貨とのペアも人気を博していますが、いずれも「クロス円」であることが共通点だと言えます。
「クロス円」とは、ユーロ/円、英ポンド/円、豪ドル/円、南アフリカランド/円、スイスフラン/円などといったように、日本円との組み合わせになっている通貨ペアのことをいいます。
実を言うと「クロス円」のレートは、基軸通貨である米ドルを介在させるかたちで算出されています。
たとえば豪ドル/円なら、豪ドル/米ドルと米ドル/円のそれぞれのレートをもとに導き出しているのです。
したがって、「クロス円」の値動きには米ドル/円相場の推移も影響を及ぼしていることになります。
なお、「ドルストレート」で最も注目されているのはユーロ/米ドルのユーロでしょう。
次が日本ですね。
FX初心者は少額から開始が基本
FXがレバレッジを効かせられる取引であることは、投資経験ゼロの人でも良く知られていることです。
「レバレッジ効果」とは少ない資金で大きな金額の取引ができる仕組みで、少額からでも気軽にチャレンジできることを意味しています。
しかし、なんとなくFX取引を始めてしまって、いまいち詳細なルールやメリット・デメリットをよく理解できていないまま投資している方も少なからずいらっしゃるようです。
このサイトでは、レバレッジの仕組みと、初心者が安全に取引するための運用方法等を解説しますので、大切なお金を溶かす前に今一度FXの勉強をした上で取引を行っていただきたいです。
FXの専門用語
FXの専門用語は最初は覚えるのに時間がかかるかもしれませんが、慣れればさほどとっつきにくいものでもありません。
ぜひこの機会に学びましょう。
損切りとは
FX投資はお金を増やすことが目的なので、損失が発生することはできるだけ避けたいというのが心情ですね。
しかし、目先の値動きに惑わされて、損失が出ていてもなかなか手を引くことができず、マイナスが拡大してしまう。
これがFX取引の恐ろしい所です。
このような事態にならないように損切りが必要になってくるのです。
損切りとは為替相場が自分の予測とは反対の動きをした際に、損失を承知で自分であらかじめ決めていたポジションを決済することを言います。
損失が少ない段階で早めに判断をし、損失を最低限に抑するために重要なものです。
とはいえ、「相場が戻るかもしれない」という淡い期待から、なかなか損切りに踏み切れなかったり、「資金が減ってしまう」という恐怖から本来必要な判断ができなかったりするものです。
FXで勝つためには、1回のトレードでどのくらいのポジションで損失を許容するか等を事前に決めておくこと、そして、そのルールを徹底できるようになることが大切です。
pipsとは
pipは「percentage in point」の頭文字をとったもので、通貨の共通単位としてFXで使用されるものです。
1pipがいくらを表しているのかは、通貨ペアによって異なります。
米ドル/円やクロス円(ユーロ/円、ポンド/円など)の場合
1pip=0.01円(1銭)
10 pips=0.1円(10銭)
100 pips=1円(100銭)
米ドルストレート(ユーロ/ドル、ポンド/ドルなど)の場合
1pip=0.0001ドル(0.01セント)
10pip=0.001ドル(0.1セント)
100pip=0.01ドル(1セント)
また、pipsはスプレッドの単位としても用いられます。
たとえば、FX業者が米ドル/円のスプレッドを1pipsで提示している場合、それは1ドルにつき日本円で1銭の手数料がかかることを表しています。
10,000ドル(1Lot)取引した場合の手数料は100円(=1銭(0.01円)×10,000)ということになります。
pipsは、スプレッドの単位だけでなく、トレード結果を表現する際にもよく用いられます。
たとえば、米ドル/円が1ドル=100.00円の時に買って100.50円の時に売った場合、「50pips獲得した」と言う投資家もいます。
「獲得pips」は、利益をあげた際の利幅を表しており、今回の場合は50pips(=100.50(売値)-100.00(買値))が獲得pipsとなります。
指値注文と逆指値注文とは
「指値注文(さしね・ちゅうもん)」と「逆指値注文(ぎゃくさしね・ちゅうもん)」について解説します。
指値注文(さしね・ちゅうもん)とは?
下図のように米ドル/円の現在レートが1ドル=140円だとします。
そしてこの先135円まで値下がり(円高)したら新規で買いたいと考えたとします。
この場合、あらかじめ「135円になったら買う」という予約の注文をしておくことが可能です。
この予約注文を「指値注文」と言います。
指値買い注文を設定しておくことで、実際のレートが指定した価格である135円に到達すると自動で米ドル/円を買う注文が執行されます。
また、米ドル/円の現在レートが1ドル=140円のときに、145円まで値上がり(円安)したら新規で売りたいと考えたとします。
この場合も、あらかじめ「145円になったら売る」という予約の注文をしておくことが可能です。
指値売り注文を設定しておくことで、実際のレートが指定した価格である145円に到達すると自動で米ドル/円を売る注文が執行されます。
このように、指値注文を使えば取引の予約ができるので、チャートやレートをずっと見ている必要がありません。現在の価格よりも有利(お得)な価格で約定させたいときにとても便利な注文機能です。
逆指値注文(ぎゃくさしね・ちゅうもん)とは?
先ほどの指値注文は現在価格よりも「下がったら買う」または「上がったら売る」という注文でしたが、今回は指値に「逆」がついています。
先ほどの指値注文の逆なので、現在価格よりも「上がったら買う」または「下がったら売る」という注文になります。
私たちの日常生活では、モノを買う時は安い価格で買い、高い価格で売る方がお得なので、逆指値注文の考え方は馴染みがないかもしれません。どのような状況で使うのか、具体例をあげて見ていきましょう。
米ドル/円の現在レートが140円だとします。
そしてこの先、値下がりではなく145円まで値上がり(円安)したら新規で買いたいと考えたとします。
この場合、あらかじめ「145円になったら買う」という予約の注文をしておくことが可能です。
この予約注文を「逆指値注文」と言います。逆指値買い注文を設定しておくことで、実際のレートが指定した145円に到達すると自動で米ドル/円を買う注文が執行されます。
なぜそのような注文をするのか?それは、為替相場がある価格を突破したことを引き金に、上昇または下落に勢いがつくことがあるからです。
たとえば、今回の例だと、米ドル/円が145円に到達すると、それがトリガー(引き金)になって円安トレンドに勢いがつき、そのままさらに円安が加速すると予想した場合に、「145円になったら買う」という逆指値注文を利用します。
また、米ドル/円の現在レートが140円の時に、145円まで値下がり(円高)したら新規で売りたいと考えたとします。
この場合も、あらかじめ「145円になったら売る」という予約の注文をしておくことが可能です。
逆指値売り注文を設定しておくことで、実際のレートが145円に到達すると自動で米ドル/円を売る注文が執行されます。
逆指値注文はいわば、トレンドの流れについていくトレンドフォローのための注文機能とも言えます。
指値注文と逆指値注文の注意点。
米ドル/円の現在レートが140円の時に、この先145円まで値下がり(円高)したら買いたいと考えた場合、「指値注文」は実際の価格があらかじめ指定した145円に達したピンポイントで取引が成立します。
「145円」よりも上または下のレートで約定することはありません。
このように指値注文と逆指値注文はマスターすると便利なので、ぜひ使いこなしましょう。
テクニカル分析とファンダメンタルズ分析とは
FXで使う2つの分析方法は主に「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」です。
この2つにはそれぞれ特性があり、トレーダーによってどちらの手法で分析するのか、もしくは両方を用いるのか様々です。
可能な限り使い方を理解して自分がどちらの分析手法を選ぶのかを考えてみると良いかもしれません。
テクニカル分析とは。
テクニカル分析とは過去の価格推移を元にして相場を予測するため、主に過去の値動きを示すチャートを用いて分析します。
価格推移を元にするテクニカル分析には「過去のパターンが繰り返される可能性が高い」との考え方が根底にあるため、似たようなパターンを探して相場予測を立てることがメインとなります。
チャートは縦軸が価格、横軸が時間軸となっており、時間軸を短期~長期で変えることもできます。
短いものは1分(1分足)から長いものになると1ヶ月(月足)まであり、時間軸・値幅を変えることで通貨が上昇局面なのか下落局面なのか見え方も大きく違ってきます。
またチャートには投資家心理が反映されていると言われており、どの投資家もチャートを見ながらトレードをしています。
そのためチャートに現れる投資家心理を読みながら売買のタイミングを探ることもテクニカル分析と言えます。
チャートの中に移動平均線やボリンジャーバンド、RSI、MACD、一目均衡表といったテクニカル指標を組み合わせて用いることで、相場の過熱感やポイントを視覚的にも理解しやすくなります。
ファンダメンタルズ分析とは。
ファンダメンタルズ分析とは経済状況や金融政策、政治などを分析して相場を予測するため、各国の経済指標や要人発言の情報を材料に分析します。
例えば、米ドル/円の分析をする場合にアメリカと日本の経済状況や中央銀行総裁の発言などを分析して相場を予測します。
一般的に景気が良くて政局が安定している国の通貨は上昇する傾向にあり、逆に景気が悪く政局が不安定な国の通貨は下落する傾向があるでしょう。
また各国が実施する金融政策の内容も重要で、2国間の政策を比較した時に金利が安定的に引き上げられる国の通貨は相対的に上昇しやすいです。
為替レートは将来予想される事象を織り込みながら推移するため、市場が織り込んでいない突発の事象、例えばテロや自然災害、政局の変化、雇用者数の悪化、金融政策の変更が大きな影響を与えます。
そのため、各国の政治や経済指標の内容を理解することやXなどのSNSを活用して海外情報を収集することも重要です。
FXで勝つための勝率を上げる方法
FX取引で勝つには
損切りを徹底する。
まずはトレードをする中で自分のルールを作り、その中で損切りルールを徹底することが望ましいでしょう。
最初はとてもタイミングが難しいのですが、ファンダメンタルが思惑から外れた時や、運用資金の自分で決めた%の含み損が出た段階での損切りがよいでしょう。
損切りすることが悪であると考えることは精神的によくないため、大きな損失を出す前の早い段階で損切りをして次のトレードに備えることも重要です。
分析力を上げる。
分析力を上げることで、利益チャンスと思われる局面を見つけることができます。
為替市場では実需筋と呼ばれる市場参加者が存在するため、通貨ペアごとの値動きに特徴が出る局面があります。
分析力を高めるために知識を高めることはもちろんのこと、過去のチャートを参考に繰り返し分析し、値動きの傾向をつかむ習慣を身に付けましょう。
またテクニカル分析だけではなく、経済指標や要人発言などをチェックしてファンダメンタルが予測から外れていないか定期的に分析したい所です。
むやみに大きなポジションを建てない。
資金管理はFX取引の中で重要な事です。
もちろんこの資金管理にはポジション量を把握するするという意味も含まれております。
自動売買ツールを使ってみる。
自動売買ツールは機械がトレードしてくれるので感情をなくしてルール通りにトレードできることが強みです。
勝っているトレーダーでも当然ミスすることがあるため、サポートアイテムとしても良いでしょう。
自動売買には大きく2つ方法があり、一つはストラテジーをPC上の専用ソフトで稼働させて売買するタイプ、もう一つがFX会社の提供するストラテジーを選んで売買するタイプです。
両建てとは
両建てとは同じ通貨ペアの「買いポジション」と「売りポジション」を同時に保有することです。
たとえば、ドル円の買いポジション(米ドルを買って円を売る)と売りポジション(円を買って米ドルを売る)を持つことで、一時的な損失の拡大を防ぐことができます。
同一通貨ペアで売り・買い同じ数量のポジションを保有していれば、理論上は決済している状態と同じで、数量に差がある場合にはその数量分のポジションを保有していることになります。
両建てには様々な使い方があります。
一つは年末に含み益のあるポジションを保有している時、そのポジションを決済してしまうと年間の収支がプラスとなって税金が発生することがあります。
この利益を翌年に持ち越したいけど為替リスクを避けたいと考えた場合に、両建てという形で反対のポジションを同時に保有することで、含み益という形で翌年に持越しが可能になります。
もう一つは長期と短期のトレード戦略を同じ口座で取引する場合です。
長期的には米ドル円が上昇すると予測して買いポジションを保有しながら、短期的には米ドルが下落すると考え、一時的にそれぞれのポジションが口座内で両建てになるということがあります。
ただ、両建て取引は難しい取引であるため、そのデメリットをしっかりと理解した上でトレードに取り入れるか判断することが重要です。
資産運用としてのFXとは
全資産をFXに投じて大きく増やそうと考えるのは、とても無神経でしょう。
一方で、資産運用は老後まで見据えた重要なものだからという理由で、ハイリターンを期待できる手段を全て排除してしまうのは、増やすことを最初から諦めているようなものかもしれません。
肝心なのは、自分が所有している資産全体におけるリターンとリスクのバランスが取れていることです。
過度にリスクを抑えればリターンは預金金利と変わらなくなってしまいますが、逆にリスクを取りすぎてしまうと、むしろ資産を減らしてしまう恐れが出てきます。
ほとんど増えなくても安全で確実な預金などに一定額の資金をプールしつつ、もう少し収益性の見込めると同時にリスクもさほど高くないタイプの投資などにも資金を分け、さらに一部ではハイリターンを見込めば、トータルでは安定性と収益性のバランスを図ることができるでしょう。
つまり、ハイリターンの投資対象は、資産全体の収益性をアップさせるうえで、重要な役割を果たすということです。
本来は、誰もが外貨で運用したほうがいいってホント?
資産全体の収益性を高めるハイリターン運用の手段として、FXも有力な選択肢となってきます。
しかも、これから先の社会の変化を見据えれば、資産の一部を外貨で運用することは非常に重要と言えるでしょう。
少子高齢化に伴って日本の人口は減少し続け、経済規模が縮小していく可能性が考えられます。経済力が衰えていくと、中長期的なスパンでその国が発行する通貨の価値も低下していくことが見込まれるのです。
もしも、保有している資産のすべてが日本円のものであれば、日本円の価値が下がった場合に実質的な資産が目減りしてしまうことを意味します。そういった事態に備える意味で、資産の一部を外貨で保有しておこうと考える人もいます。
資産運用においては、安全性と収益性のバランスを図ることが大切です。
たとえば、預金に預けておけば金融機関に万一のことがあっても、1名義当たり1,000万円の元本とその利息の支払いが約束されています。
しかし、資産のすべてを預金に預けておくと、見込まれるのはわずかな利息であるため、増やすことは難しくなってきます。
しかし、資産の一部をFXに投じれば、その部分についてはリスクが関わってくる反面、ハイリターンを追求できます。
つまり、預金のような金融商品で安全性を確保しつつ、資金の一部ではFXなどで収益性の向上を図れば、全体では過度にリスクを取ることなく、資産を増やすことが期待できるわけです。
このように、自分なりに守りと攻めのバランスを考えながら取り組むのが資産運用の基本だと言えるでしょう。
FXと株の違いとは
投資を検討する際、まず一般的にあがってくるのがFXと株でしょう。
ともに商品の種類や取引手法を始めとする本やデータも世に多く出回っています。
では、FXと株それぞれにどのような特色があって、自分の行いたい投資にはどちらが適切なのかをまずは比較検討する必要があります。
FXは世界各国の中央銀行が発行している通貨が対象となります。
円や米ドル、ユーロや人民元など世界中の通貨が投資対象となります。
一般的にFXではドル/円など通貨ペアと呼ばれる異なる2つの通貨の組み合わせ単位で投資を行います。
また、投資可能な通貨や通貨ペアの数はFX会社によって異なるため事前に調査が必要です。
株式投資は証券取引所に上場している企業の株式が対象となります。
証券取引所には数万単位の会社が上場しており、その中から投資に適した企業の銘柄を探し出し、そこに投資を行います。
近年では、米国や欧州といった海外の証券取引所に上場している企業にも証券会社によっては投資を行うことができるようになったため、その選択肢は多数にのぼっています。
日本で人気の投資信託は複数の企業をパッケージにしたものが主流です。
取引可能時間は、それぞれの商品を取引できる時間を表します。
FXは平日24時間取引、注文が可能です。日本の祝日でも取引を行うことができるため、投資家の生活スタンスに左右されない投資が可能です。
株式投資は、平日9:00から11:30までと12:30から15:00までが取引可能な時間です。
日本の祝日には取引を行うことができません。
FXに比べて時間的な制約が大きいことは事実ですが、その分集中する時間が限定され、専業投資家の方は値動きを常に追えるという利点があります。
株式先物など別の金融商品を織り交ぜることで取引できる時間は延びますが、24時間取引可能なFXに比べると、株式投資は取引できる時間はとても限られています。
投資を行うに当たってそこから得る収益の種類にはキャピタルゲイン(資産売却益)とインカムゲイン(資産保有益)の2種類があります。ちなみにFXにもインカムゲインは存在します。
FXはスワップポイントと呼ばれるインカムゲインが、口座にポジションを保有している間は原則毎日発生します。
スワップポイントは通貨ペアを構成する2通貨の国の政策金利の差から得られる仕組みとなっています。高金利通貨とよばれるメキシコやトルコ、南アフリカなどの国は政策金利も高いです。
一方で日本やヨーロッパなどの国は低金利政策を採っているため、高金利通貨と日本円の組み合わせでは非常に大きなスワップポイントが発生します。
株式投資は配当金と呼ばれるインカムゲインを、企業にもよりますが年に1~2回もらうことができます。
配当金は株式を保有している株主に対して企業が事業利益の一部を分配する仕組みになっています。
一部の企業は高配当銘柄として株主の人気を集めていますが、企業収益が赤字に落ち込んだ場合には配当金なしとなるケースがほとんどです。
配当金は当然企業によって異なりますが、東証一部企業の配当金利率は株価に対して2.6%前後となっています。
こちらはスワップポイントと異なり、年に1~2回ではありますが、まとまった金額が入ってくるのが魅力でしょう。